映像編集においてWindows と Macintosh では、標準で利用するムービーフォーマットは異なりますが、両者は互いのファイルを読み込む事が可能です。また、統合型3Dグラフィックソフトの殆どは、AVI / QuickTime のムービー出力に対応しています。
上記 QuickTime / AVI は、複数の圧縮方式に対応しています。素材集もチャンネルの有無、映像の内容によって非圧縮ムービーや圧縮されたムービーで提供されています。圧縮方式には、再生には適さないJPEG方式の低圧縮で保存されています。この形式はアルファチャンネル(マスク情報)を含ませる事は出来ません。
品質が重視される3Dアニメーション、放送レベルの映像編集の場合、劣化のない非圧縮ムービー、または連番画像でレンダリング結果を保存しノンリニア編集を行うのが一般的です。
このように、3D CG映像制作を行う場合、3Dグラフィックソフトで作成するムービーは非圧縮が前提となります。作成した複数の非圧縮 3Dムービーを素材としノンリニア映像編集ソフトで編集し、目的(最終出力)に合わせた適切なフォーマットで最終的なムービーデータ書き出し完成となります。
そのため、素材となる3Dグラフィックソフトでレンダリングしたパーツ(非圧縮)をストックしておくためのハードディスクとノンリニア映像編集ソフトで最終書き出しを行うためのハードディスクが必要となります。つまり、映像再生に適した高速で大容量なハードディスクが必要となります。
個人制作の場合、増設が簡単で転送速度の速い IEEE 1394(iLink) ハードディスクが適しています。購入の目安として、ディスク回転速度が 7200rpm 以上、キャッシュを多く搭載するハードディスクほど高いパフォーマンスが得られるため映像制作に適していると言えます。
このハードディスを使用するには IEEE1394 (iLink) インターフェイスを持つパソコンが必要です。搭載していないパソコンの場合、PCI スロット(拡張スロット)に空きがある場合は、 IEEE 1394 拡張ボード を追加する事で増設することも可能です。
映像が完成し最終的にビデオ出力、放送用のデータ納品など考えた場合、目的によって注意しなければならない、知って置かなければならない事は他にもあります。(フィールドやインターレス、プログレッシブ、HDV etc) これはデジタル映像編集すべてに関係し、3Dアニメーションの枠には収まりませんので、別の機会で説明します。
出力に関しての問題なので映像素材集を選ぶ上では、提供される解像度、フレームレートに注意して選ぶだけです。
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