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3DCG Workstation


3DCG-WSに関する説明

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取り扱いショップ

推奨 3DCG WS 販売メーカー、取り扱いショップ

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3DCG制作用途に適した CPU を考察してきましたが、本稿で紹介した CPU を搭載した 3DCGワークステーションを販売しているPCメーカー、PCパーツショップについて考察します。

私はメインのワークステーションは自作しますが、メーカー製ワークステーションを購入する場合も着目する点は同じです。私の目から見て推奨できる3DCGワークステーションを紹介します。

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3DCG-WS 販売ショップ、メーカーの特徴

OpenGL ビデオカードを必要とする 3DCG/CAD 分野に特化したワークステーションの導入には大きく3つの方法に分類することが出来ます。それぞれに特徴がありますので、この点について先に説明します。

PCメーカー

現在、大手PCメーカーが手がける3DCGワークステーションは Xeon を中心とした構成となっており、システム価格が跳ね上がっています。以前販売されていたモデルと同じ価格帯の性能比較で大きく劣ります。(低クロックXeonを選択する必要があるため)

当然システムの安定性が最優先されるため、ネット検索で出てくるような OC による性能の上乗せなどは出来ません。

システム販売であるためメーカーサポートを重視したいユーザーに適しており、企業、教育機関など複数台の導入は大手PCメーカー製ワークステーションを推奨します。

PCパーツショップ

販売されているPCパーツで作るオリジナルPC。代わりに自作してくれていると考えた方がしっくりきます。自作と異なりパーツの組み合わせによる相性問題のリスクが少ない点がメリットとして考えられます。

XeonよりもCore i7など一般市場向けCPUを使ったワークステーションを提供する傾向があり、低コストで自由道の高い高性能なワークステーションになります。メーカーサポートを重視したい方には適しません。

自作に関心があれば良いお手本になると考える事も出来ます。 コストパフォーマンスを優先したい方に向いています。

自作ワークステーション

用途にあったパーツを選択できる反面、相性問題など解決出来るスキルが必要です。安定した OC マシンを構築したい場合は、自作以外に選択肢がありません。

他人任せのメーカーサポートは不要、自己責任がメリットと考えられるハードウェアに造詣が深い上級者向けの選択肢になります。ハードウェアに起因するシステムの調子が手に取るように分かるため、上級者にとっては自作以外に選択肢がありません。

注意すべき点が多すぎるため、初めての自作で 3DCGワークステーションは絶対に避けるべきです。

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3DCGワークステーション取り扱い店

3DCGアプリケーションの多くは OpenGL ビデオカードを必要とします。ATI では FirePro(FireGL)系、nVIDIA では Quadro系のビデオカードになります。販売されている 3DCGワークステーションは、いずれもFirePro(FireGL)系、nVIDIA では Quadro系のビデオカードを選択する事が出来る点で共通しています。

参照 => 3DCG / CAD 制作に適したビデオカードの選び方

OS は 【64bit】 Windows7 Professional が適しており、メモリはDDR3-1066 トリプルチャンネルの場合は、2GB×3枚の 6GB、DDR3-1333 デュアルチャンネルの場合は4GB×2枚の 8GB構成がバランスが良くお勧めです。

搭載するビデオカードについてはページ右のパレットのコメントを参照してください。GPGPU などのトレンドについては、別コンテンツで予定しています。

大手PCメーカーが手がける 3DCGワークステーション

3DCGワークステーションを提供している代表的なメーカーには、HP / DELL / IBM があげられます。個人的には Compaq という過去の実績からHPを推奨しています。仕事でも関わりましたがHPワークステーションは造りがよく実際に良いものです。

ワークステーションは個人向けには販売されておらず、"法人のお客様" が窓口になっていますが 個人ユーザー1台からでも購入可能です。法人向けモデルには広告や不要なアプリケーションがインストールされていないので、全ての分野においてお勧め出来ます。(削除作業が必要なく直ぐに使えます)

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HP (ヒューレットパッカード)

現在、HPがラインナップしている 3DCGワークステーションは、Xeon 搭載機が中心ですが、本稿で推奨している Xeon 3400番台(Lynnfield)の Xeon 搭載機もラインナップされており、PCメーカーのワークステーションでは一押しのメーカーとなります。

本稿で推奨している "高クロック-4コアCPU×1構成" のワークステーションで該当する現行のモデルナンバー はHP Z200/CT Workstation / HP Z400/CT Workstation になります。2CPU構成は消費電力が半端ではなく、最終レンダリングのためのレンダリングサーバー向けになります。

該当機種 推奨CPU構成
3DCG ワークステーション向け 1CPU構成
Z200/CT Workstation TDP95W 4コア Xeon 3400番台
Z400 Workstation TDP130W 4コア Xeon 3500番台
3DCG レンダリング サーバー向け 1/2CPU構成
Z600 Workstation TDP130W 4コア Xeon 5500番台
Z800 Workstation TDP130W 6コア Xeon 5600番台

4コアCPU×1構成では上位に Xeon 3500番台がラインナップされていますが、こちらはTDP130Wクラスの CPU となります。3500番台と3400番台は Core i7 9xx と 8xx に近い関係にあります。TDP95Wクラスの 3400番台がお勧めです。

Core i CPU で ECCメモリを搭載するなど、意味のないハード構成が標準機としてラインナップされているので注意が必要です。(Z200シリーズなど) ワークステーションの意図が分かり難いため、CPU毎に分かり易くジャンル分けして頂きたいです。ビデオカードの選択肢、筐体設計は申し分なく、ここで紹介す中ではダントツです。

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Lenovo (レノボ) 3DCGワークステーション

Lenovo が販売している ThinkStation シリーズ です。ワークステーション構成としては適切で、IBM ではなくなりましたがビデオカードの選択肢も幅がありお勧めです。

該当機種 推奨CPU構成
3DCG ワークステーション向け 1CPU構成
ThinkStation E20 TDP95W 4コア Xeon 3400番台
ThinkStation S20 TDP130W 4コア Xeon 3500番台
3DCG レンダリング サーバー向け 1/2CPU構成
ThinkStation D20 TDP130W 4~6コア Xeon 5500/5600番台

現在、【期間限定 1/6まで 年末年始セール!】 実施中で、265,545 円 の Xeon 搭載機が 209,160 円になっています。上記、HP と同じくお勧めですが、この分野での実績は HP のほうが上です。

DELL

DELLは低価格PCで高いシェアを持ち、ワークステーションもラインナップしていますが、的外れな構成が多く推奨出来ません。

PCメーカーの中では唯一 Core i7 を搭載した低価格ワークステーションを提供していますが、選択可能なビデオカードや拡張性の面で差別化されているため、お勧めできません。PCパーツショップのBTO をお勧めします。

DELL のワークステーションは デュアル構成 Xeon 、5000番台、2CPU構成をワークステーションを基準としています。

個人的にはお勧め出来ないPCメーカーです。低価格路線で高いシェアを持つメーカーですが実績では HP と比較できるレベルにありません。

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老舗PCパーツショップが手がける BTO

BTOパソコンを手がける老舗PCパーツショップが販売する3DCGワークステーションです。上記、PCメーカー製のワークステーションと異なり Core i7 など一般市場向けのCPUを搭載する傾向があります。

自作スキルのない方、長時間レンダリングにおける信頼性、安価に高速なワークステーションを構築しい方にお勧めです。

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ドスパラ

リーズナブルなパーツ構成で Quadro/FirePro が搭載可能な 3DCGワークステーションを提供しています。以前から BTO ワークステーションでは一押ししています。"クリエイター向けパソコン" としてカテゴライズされています。

Xeon ではなく、Core i CPU を中心としたコストパフォーマンスの高いワークステーションを展開しています。同一価格で Quadro よりも性能、画質が高い FirePro 搭載機、GPGPU で有利な Quadro 搭載機など、搭載するビデオカードのタイプでラインナップされている点も選択肢が広くお勧めする大きな理由です。

STUDIO4℃仕様??がラインナップがラインナップされており、あの STUDIO4℃ もドスパラのBTOワークステーションを採用しているようです。本稿で紹介しているようにプロの現場でも自作機が活用されている事が分かります。

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TSUKUMO

私がオンラインでよく利用するPCパーツショップです。以前はゲーム用 BTO だけでしたが、現在はQuadro 搭載可能なモデルがラインナップされています。

現在、ヤマダの傘下に入っていますが、長年の自作ユーザーに信頼されているお勧めのショップです。

本稿で推奨している Core i7 870/880 搭載機で、且つ Quadro エントリーからハイエンドまでビデオカードの選択肢が広いのが特徴です。

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PCワンズ

BTOパソコンに関しては 3DCGワークステーションというジャンルはありませんが、全てのパーツを自由に選択して組み合わせに問題がないか検証、オリジナルPCを組み立ててくれるというサービスを展開しています。

まさに代わりに自作してくれるという事ですが、パーツ選定には知識が必要なのでどちらかといえば上級者向けのサービスかも知れません。(別途組み立て料金発生)

その他 PCパーツショップ

大阪日本橋で私が最近よく利用しているPCパーツショップです。

PCワンズ

品揃えが豊富であることと大抵のパーツが最安値近いため、TSUKUMOが大阪日本橋から撤退してからは、店舗でのパーツ物色はもっぱらPCワンズを利用しています。

ハードディスクメモリ外付けHDケースなどバックアップのための周辺機器が充実しています。先日も PCワンズでパーツを調達して USB3.0 外付けドライブを組んだところです。

店舗は元旦営業やっているという事なので、正月はここでパーツを調達して ATOM で Linux サーバー組む予定です。相性保証もあるため、上記、TSUKUMO、ドスパラ同様に地方の自作ユーザーにお勧めできます。


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