統合型3Dグラフィックソフトを使用して、静止画、映像作品を作り上げるには、3DCG 制作プロセスで説明しているように様々な工程を経る事になります。この章では、制作プロセスの多い3Dグラフィック作成における素材集の活用のヒントと素材集の選び方のポイントについて説明しています。
プロ御用達の高品質な著作権フリー / ロイヤリティ・フリーの素材集を紹介しています。右メニューに制作プロセスごとに分けて説明します。
3Dグラフィックソフトを使用する目的は様々ですが、素材集を上手く活用する事で業務においては作業の能率化が図れます。趣味においても同様の事がいえます。また、3Dモデル集を活用する事でジオラマ感覚でシーンを作成するなど 3Dグラフィックスの楽しみ方も広がります。
どの素材集を活用する上で共通して注意すべき事に著作権の問題があります。著作権とは、制作者の持つ絶対の権利であり第三者がその制作物を勝手に販売する事は出来ません。著作権フリーとは制作者が著作権を放棄したという事ではなく、一定の条件下の元での利用が許可されている事を意味します。
例えば、著作権フリーという表記があっても、そのものを再販売したり、加工して素材集として販売する事は認められていません。販売されている著作権フリー素材集の多くは、印刷物や広告などの商業利用において、素材を使用する上で料金は発生しない、承諾を得る必要はない(ロイヤリティ料は発生しない)という事を意味します。
また、著作権フリーではない素材集の場合、出版物や広告などの商業利用において利用するたびに使用許可、料金が発生する事になります。この料金をロイヤリティ料といいます。ロイヤリティフリーと明記された素材集は、購入の段階で料金だけで済みます。つまり、利用者から見れば著作権フリーで販売されている素材集も同じと解釈する事が出来ます。
【著作権フリー】 = 【著作権の放棄】 と勘違いされている方が多いのですが、著作権とは、作者、制作者に対する絶対の権利であって放棄する事はできません。『著作権の放棄は誰にでも自由に利用できるようにするに過ぎない』 と法律で定められています。
注意
この著作権フリー、ロイヤリティフリー素材集には、著作権を持つ制作者によって 『出版物のみに限定される』 『商業利用不可』 など決まり事が定められている場合があります。定められた使用規定がないか注意する必要があります。
また、フリー(無料)で配布されている著作権フリー素材集であっても著作権は作者に帰属します。
『無料の場合は商業利用は出来ない』 『個人利用のみに限る』 『Web素材であれば、ホームページへのリンクが条件』 『商業利用の場合はシェアウェア(有料)』 『著作権に関する表記義務』
といった様々な条件が著作権を持つ作者により定められている場合があり、それらに従う必要があります。