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ハードウェア導入ガイドWindows OS の選び方>6.XP 入手できなくなる前に!
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XP 出荷停止になる前に ~ VISTAのダウングレード権

ハードウェア構成により異なる Windows OS の選び方

Windows VISTA は OS の安定動作に最低でも 1GB のメモリ(出来ればデュアルチャンネルが望ましい) を必要とします。

特にメモリを必要とする 3DCG制作分野では従来の制作環境を VISTA へ移行した場合、作業メモリが圧迫されます。このページでは、VISTA のダウンロード権と3DCG制作における Windows XP の必要性について説明します。

Windows XP の出荷は 2008年 6月 30日に延期

Windows XP

マイクロソフトは当初の計画通り、新OS (VISTA) 出荷から 1年が経過する 2008年 1月 31日に Widnows XP の出荷を表明しています。VISTA に関する問題は次のページで説明しています。

ヘビーな3DCG制作現場において、32bit版の VISTA ではフルにメモリを搭載したとしても4GB以上のメモリは認識できないため 3DCGソフトウェアに割けるメモリが大幅に減ってしまいます。つまり、64bit 環境への移行を迫られる事になります。

64bit への移行はハードウェア条件を満たす必要があるため、該当しないケースでは、OS のアップグレードではなく、ワークステーションの買い替えを意味します。

Windows XP のライフサイクルに関して

つまり、より多くのメモリを必要とする 3DCG 制作用途においては、VISTA の互換性を考える以前に、3DCG制作には適さないOSとなります。

VISTA の時期OS と言われている Windows 7 が出荷されるまでは Windows XP Professional 、Home Edition ともセキュリティ・サポートが受けられるため、3DCGワークステーションにおいては、態々 VISTA へアップグレードする意味はありません。

私の周囲の3DCG制作者の間でも VISTA へ移行する気運は全くありません。 また、上記、記事にもあるように VISTA が改善される可能性は無いに等しいと言えます。

Windows XP Home Edition も XP Professional と同じサポート・フェーズが適用されたため、時期 OS まで取り合えず安心して Windows XP を使用する事が出来ます。(マイクロソフトがころころ条件を変えなければ)

Windows XP 配布停止後の入手方法 (ダウングレード権)

Windows XP はユーザー、ベンダーの反発から当初の予定を 5ヶ月 延長し、2008年 6月 30 日までは、パッケージ版OEM(DSP)版を購入する事が出来ます。ただし注意点もあります。

参照 => Windows XP Professional ~ 3DCG制作に関して

ダウングレード権はビジネス向けOSのみ

Windows XP 出荷停止後も、ビジネス向け VISTA のパッケージ版、またはライセンスパックを購入すれば、そのライセンスで Windows XP Professional を使用する事は可能です。

ただし、パッケージ版のインストールCDは別途入手しておく必要があるのでご注意下さい。

OEM/DSP 版の Windows XP Professional のインストールディスクは使用する事が出来ません。パッケージ版 Windows XP Professional をお持ちでない方は、出荷が停止される 2008年 6月 30日までには購入しておく必要があります。(OEM版 XP Professional では行えません。)

DSP版では出荷停止後のライセンス購入による異なるマシンへの追加インストールは出来ませんが、その必要がなく、安く購入されたいのであればOEM版を複数購入する方がライセンス購入より安くなります。(OEM版デメリットも参照して下さい

こちらはハードウェアとセット購入となります。ハードディスクやマザーボードよりも流用の利くフロッピードライブとセット購入がお勧めです。

ワークステーション購入に際して

HP(ヒューレット・パッカード)が出荷するワークステーションは、2007年 12月から VISTA Business と XP Professional プリインストール済みのダウングレード可能なワークステーションを出荷しています。

DELL も同じようにワークステーションを出荷していますが、以下の記事からも 3DCG ワークステーションにおいて XP を望むユーザーが多いことが伺えます。

「デルは小規模企業顧客のニーズを把握しており、新OSへの移行には長い時間が必要なことも理解している。当社は今年夏の後半まで、DimensionとInspironの一部モデルでWindows XPの提供を続ける計画だ」

この記事の内容は出荷が延長される前の話です。2008年 6月 30日まで出荷が延長されたため今年の夏どころか来年6月まで続きそうです。メーカーの対応もまちまちですので、ワークステーションの購入予定がある方は早めに決断した方が良さそうです。

Windows XP Home Edition に関して

Windows XP Home EditionWindows XP Professional同じサポート・フェーズに変更されたため、事実上、XP Home Edition と XP Professional の差は機能面のみとなります。

参照 => Windows XP Home Edition ~ 3DCG制作に関して

セキュリティ・サポートは受けられるため、個人の制作環境や業務で使用する 3DCGワークステーションの自作を予定している方で、安価に済ませたい方は Windows XP Home Edhition のパッケージ版、OEM版の何れかを入手できなくなる前に購入されておく事をお勧めします。

XP Home Edition "パッケージ版" と "OEM版"

Windows XP Home Edition

ダウングレード権は家庭用OSには存在しないため、パッケージ版にするか、OEM版にするかは特に注意すべき点はありません。

パッケージ版、OEM版、それぞれご自身の利用目的に適した方を購入して下さい。パッケージ版OEM(DSP)版、それぞれのメリット、デメリットは以下のページで説明しています。

家庭用OS に延長サポート・フェーズが適用されることは異例のことであり、セキュリティ・サポートのためにビジネス向けOSを選ばれていた方にとってはある意味、お買い得なOS と言えるかも知れません。

ちなみに私はマイクロソフトの言う事を信じてサポート切れになる前に XP Professional のライセンスを複数購入し、悔しい思いをしました。駆け込み需要を狙った不当なマーケティングではないのかと今でも思っています。

XP Home Edition 購入ルート

Amazon に関してはページ右を参照して下さい。本稿では自作PC(ワークステーション)をテーマとしていますが、ソフトウェアに関しては何処で購入しても同じです。

自作PCにおいて OEM版を購入される場合は、壊れにくく汎用性の高いフロッピードライブとの組み合せがお勧めです。(ハードウェアとセットで使用する必要があります。OEM版デメリットも参照して下さい。)

参考リンク


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