POSERはあらかじめ登録された 3D フィギュア と呼ばれる体形データのパラメーターを変更することで簡単にポーズ、アニメーションを作成、イメージ制作まで行える人物作成に特化した3Dソフトです。
POSER 6 日本語版
製品情報 イーフロンティア
開発元、国内販売元製品ページです。
POSER フィギュア集
POSERに日本人ベースのフィギュアを追加します。Windows / Mac 版共用です。
POSER に関する書籍
POSER習得、活用に参考になる書籍です。
人物のモデリングは高度なモデリング技術とデッサン力が要求されますが、POSER はそのような知識を必要とせず、一般の方でも簡単に 3D を使用して人物を扱えるようにした製品です。アニメーションに関しても、IK (インバースキネマティクス)、ダイナミクス(クロス=布表現に使用)、スケルトン階層構造、ヘア(髪の毛)を表現するための機能を備えています。
2005年10月の段階では、日本語版の体験版は配布されていません。以下のサイトからダウンロード可能です。ただし英語版です。ご購入の際は、動作検証の意味でも必ず体験版を試すようにして下さい。メールアドレスを入力すれば、ダウンロードURLが送られてきます。(128 MB)
POSER は RADEON 9x00 チップ、GeForce 又は Quadro チップを搭載したビデオカードが強く推奨されています。
条件を満たしても、必ず正常に動作するとは限りませんので注意して下さい。このサイトでも3Dグラフィックソフトに適したビデオカードの選び方や、3D グラフィックソフトにおけるビデオカードの問題点について触れています。
当初は人間、動物だけのポーズを付けるためだけの製品でしたが、後にアニメーション機能、レンダリングエンジン機能を搭載しPOSER 単体でイメージ、キャラクターアニメーションを作成することも出来るようになりました。
以前は Curious Labs 社が開発を行っていましたが現在は イーフロンティアが買収、子会社化しているためサポートは国内で受けられます。
POSER単体に3Dグラフィックソフトのように自由にモデリングを行う機能はありません。数パターンの体格のフィギュアが用意されており、それぞれの体のパーツのパラメーターを調整する事で調整します。また、顔の形状もポイントをつまむだけで調整できるようになっており、全くモデリングに関する知識のない人でも作成する事も可能です。
POSER は日本語版であっても用意されている体格(フィギュア)は外国人の体格がベースとなっています。日本人をベースとした、Miki(みき)と Koji (コウジ) フィギュアがオプション販売されています。(日本語版として発売するなら付いていていて良さそうなもんですが、、)
人物をアニメーションさせるためにPOSER に予め組み込まれている仕組みとして以下の機能があります。
これらのキャラクター アニメーションに欠かせない機能が標準で搭載されいます。
レイトレーシングレンダリング、GI (グローバルイルミネーション)効果を使用したレンダリングエンジンを搭載しており、単体でもリアルなイメージを作成する事が出来ます。Toonレンダリング(アニメ調)や絵画、デッサン調などのレンダリングが可能です。レンダリング品質は他の 3D グラフィックソフトと比べて劣ります。
POSER はシーンを作成するための機能は持ちません。POSERで作成した人物やアニメーションのインポートを可能にしている 3D グラフィックソフトもあります。これらの3Dグラフィックソフトを利用する事で 3D映像制作を行う上でPOSERを活用することが出来るようになります。
Shade (シェード) シリーズ
Shade 8 POSERフュージョンに使用することで、POSER で作成した人物、アニメーションを取り込むことが出来ます。
Shade はキャラクターアニメーションが苦手ですが、POSER 開発元は今後、Shade との連携を更に強化すると明言しています。
Vue (ビュー)シリーズ
Vue 5 Esprit + Mover5プラグイン / Pro Studio / Infinite ラインナップが POSER ファイルの取り込みをサポートしています。Vue 5 は、自然・景観作成に特化した3Dグラフィックソフトですが、階層構造を持つアニメーション制作が可能です。
これらは、いずれもPOSER のダイナミックヘアの取り込みもサポートしています。ホビーユースでシーンを含めた人物アニメーションを制作を楽しみたい方に適した3Dグラフィックソフトです。
POSER は、3D グラフィックソフトに関する知識のない方でも簡単に人間作成、アニメーションを行えるようにした製品で、ホビーユーザー向けの製品といえます。しかしアイデア次第で様々な分野で活用する事も出来ると思います。
POSER で作成したアニメーション(キーフレーム)の情報を BVH フォーマットで出力する事が出来ます。BVH フォーマット取り込みをサポートする3Dグラフィックソフトをお持ちであれば、POSER で作成したモーションデータを、3Dグラフィックソフトで作成したキャラクターに適用することでアニメーション制作補助ツールとして活用する事も可能です。
特にキャラクターアニメーション制作が苦手な3Dグラフィックソフトであれば、POSERの直感的なアニメーション作成機能は魅力的です。
従来からよく活用されていますが、人物デッサンを勉強する上でデッサン人形の代わりとして活用できます。3D に関する知識のない方でも、お手持ちのパソコンで 3D の技術を活用する事が出来ます。
ビジネス用途としていは、3D グラフィックソフトで建築パースなどのプレゼンテーションを行う場合、人物や動物を配置したい場合もあります。POSER は汎用3D形状フォーマット OBJ / 3DS / DXF で形状データを書き出す事ができますので、人物・動物の素材データとして活用する事も出来ます。
また、医療関係のプレゼン素材としての活用も考えられます。テレビ番組でも実際にPOSER で作成された形状データが利用されているのを良く見かけます。
絵画調のレンダリングをサポートしていますので、絵心のない人でも、人物の手書き風イラスト、デッサンなどのイメージを作成できます。印刷物やWeb素材としての活用も考えられます。詳細はイーフロンティアのページを参照して下さい。
http://www.e-frontier.co.jp/poser/render_p6.html