このサイトで紹介している、主要3Dグラフィックソフトを動作させるために必要となるビデオカードと3Dアクセラレーターチップの関係について説明します。
3D グラフィックソフトによっては、3Dチップのバージョンを明確に指定されているものあります。該当する3Dグラフィックソフトは 下記表の3Dソフトのリンク先で案内しています。
より具体的なビデオカードの選び方については以下で説明しています。
参照 => 3DCG / CAD 制作に適したビデオカードの選び方
3Dグラフィックソフトで利用されるされる3Dアクセラレータ チップをまとめました。3Dグラフィックソフトを使用するには、これらのチップを搭載したビデオカードが必須となります。3Dグラフィックソフトの分野で最も広く普及しているチップベンダーは、以下の3社になります。これらのビデオカードが必要となります。
チップベンダー | チップ名 | 用途 / 解説 |
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nVIDIA 社 |
nVIDIA 社が開発しているゲーム向けのジオメトリエンジン(3Dアクセラレーターチップ)です。 OpenGL / Direct3D 共にアクセラレートをサポートします。主に連続描画性能を重視したドライバが提供されています。自社でのビデオカードの開発は行わずメーカーにチップを供給しています。 |
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チップ自体は、上記 GeForce と同じで OpenGL / Direct3D 共にアクセラレートをサポートしますが、制御するドライバはOpenGL に最適化されており (主にインターフェイスとしての役割)ミドルクラス以上の3Dグラフィックソフトに対してチューニングが行われています。(同じチップのGeForce と比較した場合、価格は高価です)Quadro チップを搭載したビデオカードメーカーは、フランスのELSA(エルザ)社が有名です。 |
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ATI 社 |
nVIDIA 社の GeForce に相当する ゲーム向けのジオメトリエンジン(3Dアクセラレーターチップ)です。nVIDIA 社と異なり、自社でもビデオカードを開発、販売しています。 |
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nVIDIA 社の Quadro に相当します。上記 RADEON チップと同じチップで、3Dグラフィックソフトに適したOpenGL ドライバが供給されています。 |
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Wildcat シリーズ |
3DLabs 社は、ハイエンド3Dグラフィックソフト用のビデオカードを専門に販売している老舗メーカーです。Creative Technology 社に買収、子会社化されています。 昔から、SOFTIMAGEとの相性が良く、現在もSOFTIMAGE|XSI の推奨メーカーとして、現在も指定されています。価格も半端じゃなく高価です。ドライバサポートがいい加減で、私は過去に OXYGEN-GMX / OXYGEN-VX1で痛い目にあいました。それ以来、敬遠しています。 |
数年前は、ハイエンド3Dグラフィックソフト向けのチップを搭載したビデオカードは、OpenGL しかアクセラレートしか対応せず、ゲームで利用される Direct3D には対応していませんでした。(つまり3Dゲームが出来ない)
現在発売されている、Quadro や FireGL チップを搭載したビデオカードは、Direct3D もアクセラレートできるように設計されています。
ビデオカードの製品名に必ず明記されているメモリについてです。このメモリには速度によって幾つかの種類があり、一般のパソコン(マザーボード)のメモリより高速にアクセス出来るメモリです。このメモリ容量が大きいほど、高い解像度のテクスチャーを表示する事が出来ます。
つまりテクスチャーシェーディングが美しくなります。3DCG制作において、制作内容、用途によっては高い解像度が得られた方が良い場合もあります。この解像度の高いテクスチャーをリアルタイムに処理するには、バスの転送レートが重要になります。
インダストリアルデザインや建築分野のプレゼンテーション用途で3Dグラフィックソフトを使う場合は、テクスチャー表示はそれほど重要ではありません。64MB 、又は128MBメモリのビデオカードで十分です。 (現在は 128MB / 256MB が主流です)