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3DCG(三次元コンピュータグラフィックス)ソフトウェアの歴史

三次元コンピューターグラフィックスそのものの歴史については、調べて頂くとして、ここでは、パーソナルコンピューターにおける3D グラフィックソフトの歴史についてザクッとお話します。自分自身がパソコンで3DCGと出会ったのはこの時期です。

1980年代後半 パーソナルコンピュータ市場

Apple コンピュータ(パソコン)がデザイン、グラフィックス業界に普及し始めます。(Adobeの存在が大きい)この頃は、パソコン自体が高価で、今日のような仕事でグラフィック系ソフトウェアが使用できる土壌はありませんでした。

1990年にはいってからの3DCGパーソナルコンピュータ市場

Apple Ⅱx/Ⅱ-FX のヒットにより DTP / デザイン業界でApple コンピュータが普及し始め、パソコン上で動作する実用的な3DCGソフトが出現します。代表的な製品に Vision (現STRATA 3D) / PLAYMATION (現Animation Master) / Sweebel 3D など。パーソナルコンピューターでも 3DCGイメージ が作成できるようになります。現在では一般的なレイトレーシング レンダリング でも、たった1枚の画像の計算に 1週間は当たり前で、印刷用途にもなると 1ヶ月近くかけてレンダリングを行う事もありました。Apple コンピューターで動作する 国産3D グラフィックソフトShade が登場したのもこの頃で当時200万円近くしました。

自動車などの限られたプロダクトデザインで活用されていたハイエンド3D グラフィックソフトもハリウッド映画の特撮で利用されるようになります。ジェラシックパークなどが、本格3DCG VFX の先駈けですが、これらのハイエンド3DCG製品が動作するコンピュータは、SGI などのCGワークステーションと呼ばれる高価なハードウェアで、システム全体でも、1500万円以上するごく限られた市場でした。(現在SGIは衰頽)

1995年頃の3DCGパーソナルコンピュータ市場

WindowsNT(32bitOS) の登場でパソコンが安定動作、CPUの性能の向上により、ハイエンド3D グラフィックソフトが WindowsNT に移植され始めます。つまり、パーソナルコンピューターを使用した本格的な3DCG制作が可能になります。クオリティーの高い映像作品を制作するには、高価なハードウェアに限られていた時代が終わります。

しかし、ソフトウェアだけで200万、INTEL CPU も普及型ではなく特別なもので、一つのシステムに300~500万程、とても個人で購入できる価格ではなく映像プロダクションなど限られた市場でした。この頃から、国内TVアニメーションにも3DCG映像が目立つようになります。また、LightWave 3D など従来からのパソコン上で動作する3DCDソフトウェアが市場を拡大します。多くのアマチュアがハリウッドレベルの映像作品を発表し、3DCGで美しい女性を作る事が流行りだしたのもこの頃です。

2000年 ハイエンド市場で価格破壊

インターネットの普及に伴い、パソコンの普及率が爆発的に増えました。ハイエンド御三家の一つ Alias 社が低価格競争の口火を切ります。時代背景には ゲーム業界やインターネット、携帯コンテンツなど 3DCG の需要が今後も増えるという見通しがあったためと思います。その他のハイエンド3D グラフィックソフト も後を追うように価格引き下げを行います。100万円の製品が30万円を切る価格帯になりました。

2005年の3DCGパーソナルコンピュータ市場 現状

ハイエンド 3D グラフィックソフトは、高価なCGワークステーションが必要というのは遠い過去の話となり、現在は、パソコン、一般普及型のCPU で動作するアプリケーションです。また、64bitCPU / 64bitOS への転換期にあたり、3DCG に対して更に適したパソコンが入手可能です。

物理計算などの特別なアルゴリズムを必要とせず、2~3年前に購入したパソコンをお持ちであれば、20~30万円程度の投資で個人でも十分ハリウッド映画なみのVFX映像作品が作成できる時代(それだけの基礎があればの話ですが)となっています。一世を風靡した LightWave 3D のように、36万円→26万円、最近 12万 まで価格が下がった製品もあります。

ゲーム市場も足踏みし始め、3DCGの市場自体、雲行きが怪しくなっています。2Dとは違い、3Dである以上一次元増える訳でして、なかなか自由に作品が作れない、ユーザーが付いて来れない、そういう根本的な現実を忘れているのではないかと思います

  • 乗り換えキャンペーンによる既存3DCGユーザーの奪い合い(以前から)
  • Alias 社が AutoDesk社 に買収 (AutoDesk Maya に)
  • LightWave 3D の超低価格化(し、心配、、)

ここ数年の 3DCG ソフトベンダーの動き

Alias 社が AutoDesk社を買収 と記述しておりました。逆の間違いです。申し訳ございません。あと、Lightwave 3D は少し値上げされました。予想していましたが。パソコンが一般家庭に普及した 2007年の現状でも、3DCG は一般のグラフィックスソフトウェアに比べて市民権は得ていません。

中でも長い歴史を持つ、デザイナーに人気の高かった唯一の純国産統合型3DCGソフト、Shade の開発元は一度、倒産しましたがホビーユーザーの囲い込みに積極的で、他の3Dソフトウェア・ベンダーも見習ってほしいと思います。

ハイエンドの中では、低価格ラインナップを充実させた SOFTIMAGE 社と Alias 社の Maya は対照的でプロモーションに関しては後手に回っていました。矢先、最大のシェアの 3ds Max を有する Autodesk 社に買収され、Maya の日本語版を出したのも 8.5 からとつい最近の話です。

一時の美少女ブームのような盛り上がりはもうこないですかね。あれだけあった 3DCG 専門誌も今や CG WORLD だけとなりました。暗雲


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