NURBS 形状から Polygon 形状へいきなりコンバートは行わず、Subdiv サーフェイス※を経由してから Porygon へコンバートするという手順を踏みます。
subdivサーフェイスとは、MAYA5から追加された新しいモデラー、サーフェイス属性で、LightWaveのサブパッチポリゴンに近いオブジェクト属性を持っています。動作が重く使える代物ではありませんでしたが、ver6でやっと使えるかなというレベルになりました。メンタルレイとのコネクションに関しては初心者に対して不親切です。問題が生じた場合、面倒な変換手順が必要となるケースもあります。
手順を追って説明します。
対象となる NURBS オブジェクトを選択し、 Modify > Convert > NURBS to Subdiv オプション を以下の設定で実行します。
実際に変換されたオブジェクトは、低い表示レベルになっているので テンキーの 3 で表示レベルを上げます。
NURBSサーフェイスととSubdivサーフェイスを比較してみると、Isoparmの位置まで、ほぼ一致しています。 (Subdivサーフェイスで済むならそれはそれでいいのですが、他のモデラーにも持っていく事も目的の一つなので)
変換した Subdiv サーフェイスを今度は ポリゴンサーフェイスに変換します。Modify > Convert > Subdiv to Polygons オプションを以下の内容で実行します。
以下が結果です。
Subdiv サーフェイスは Lightwave の サブパッチ と同様に、vertex (頂点)がコントロールポイントを担っています。
このポリゴンサーフェイスで、胸と胴体を接続し、再度 SmoosProxy を実行した結果が一番下の形状です。NURBS サーフェイスと Subdiv サーフェイスと形状は殆ど一致します。Lightwave や メタセコイア へ MAYA の NURBS サーフェイスを持っていきたい場合は、上から 3つ目の Porygon データを受け渡し、パッチ処理を実行すれば良い事になります。
ここで取り上げた内容は、自宅で作成したデータのやり取りを行う上でよく学生に質問された内容です。異なるモデラーを利用してグループ制作を行うケースでは、よく使う手段ですので、取り上げた次第です。
Mdify > Convet > NURBS to Polygons で行うポリゴン変換は、現在のNURBSに形状を一致させるためのパラメーターしかありません。そのため、このコマンドでローポリゴンに変換して、SmoosProxy をかけると、一回り小さく、丸い形状になってしまいます。
SmoosProxy 変換後に、現在のNURBS形状に一致させる事を目的に、骨子となるvertex(頂点)の位置を割り出すためにSubdivサーフェイスを経由した事になります。
サブディビジョンサーフェイスとは、MAYA 5 から追加された新しい形式のサーフェイス(モデラ)です。Lightwave と同様に、頂点(vertex)がコントロールポイントの役割を果たします。
ver5では使い物にならないぐらい重かったのですが、ver6である程度使えるようになりました。しかし Lightwave とは比較にならないぐらいに重いです。特にポリゴンモードでの編集が重すぎて、使い物になりません。
5頂点以上で構成されるポリゴンに対しては メンタルレイで計算を行えません。上記、変換で自動で計算可能なポリゴンに変換してくれる訳ではありません。例えば、Lightwave や メタセコイアで作成したパッチ ポリゴン オブジェクト をMAYA に取り込む場合、 法線方向、ポリゴンの頂点数を注意しなければなりません。
メンタルレイでレンダリングさせるための修正、及び、ポリゴンから サブディビ ポリゴン へ上手く変換できない場合の対処方法は、クラスルーム BBS (非公開) の方で説明していますのでそちらを参照して下さい。