ロジクール G-3LS が最有力候補という事で、日本橋へサンプル展示されているチルト機構を持たないマウスを見てきました。
結論を先に言えば、ロジクール G-3LS よりも魅力的なマウスがなかったのですが、一応、他の選択肢について個人的な印象をお話しします。
接続して直ぐに使える触れ込みのマウスは、Windows 標準ドライバで動作可能としているため、ホイールがあれば基本的にはチルト機構がないと思います。中ボタンをホイールクリックで補う事を前提とすれば、これらオーソドックスなマウスも視野に入ります。
昔は標準だったこのようなマウスは、現在では価格の安い廉価モデルとしての位置づけにある製品が殆どで耐久性に問題がでる事も予想されます。現状では、ロジクールのこのラインナップのマウスにもチルト機構が搭載されているため、マイクロソフト、その他メーカーのマウスから選ぶ事になります。
2009年 8月現在、チルト機構を持たないロジクール(国内)のホイールマウスは、残念ながらここで紹介した MX518、G-3LSの2機種のみです。
モバイル用ミニマウス、ワイヤレスは対象外にしています
これから紹介する機種は 2009年 8月現在、販売されているマイクロソフトのチルト機構を持たない有線のホイールマウスです。個人的に感じているマイクロソフト マウスの特徴についてはこちらで説明しています。
以下はチルト機構を持たず、接続するだけで使えるオーソドックスなマウスです。ホイール・クリックを中ボタンの代用として使う最低限の目的は達成されます。専用ドライバを必要としないマウスには基本的に(チルト含む)拡張ボタンはありません。
マイクロソフトの最もベーシックなマウスです。側面が外へ傾斜している IntelliMouse Optical と異なり、垂直であるため掴みやすい形状をしています。
おそらく、このページで紹介しているマウスの中では最も使う人を選ばない形状だと思います。廉価版に位置づけられており、耐久性の面で不安があります。
製品情報 => Microsoft Wheel Mouse Optical
チルト機構を持たないシンプルなホイールマウスです。マイクロソフトの標準的な大きさで誰の手にも馴染みやすい形状をしています。拡張ボタンはなくドライバをインストールする必要もありません。
ホイール周りは価格相応といった感じで、汗をかくと空回りしそうなぐらいホイールの回転に力が必要、ホイールクリックが堅い、という感じがしてパスしました。この筐体で質の高い製品を作って頂きたいです。
製品情報 => Microsoft Basic Optical Mouse
写真では分かり難いですが、Comfort シリーズは中央がくびれた形状になっており、サンプル展示では持ち易い印象を受けました。左右対称デザインで持ち方にもある程度の自由度があります。
ホイールが柔らかく、ホイールクリックでホイールが反応してしまう可能性があるかもしれません。このモデルは Comfort シリーズの中ではドライバを必要としない廉価版になりますが、上位モデル全てにチルト機構があるため、本稿の目的では対象外、このモデルのみとなります。
製品情報 => Microsoft Comfort Optical Mouse
以下は拡張ボタンを備えたチルト機構を持たないホイールマウスです。センサー精度の高いものはゲームユーザー向けとする製品と位置づけられています。
息の長い光学式マウスで左右に二つの拡張ボタンを持つ左右対称デザインです。チルト機構は持ちませんが、大柄で側面が傾斜していおり、掴むと滑り落ちそうになる形状のためグラフィック等、作業用途には向きません。
5年程前、サンプル展示を触らないまま購入してお蔵入りになったマウスです。最近、新色ブラックが出ています。このモデルもホイールが軽いです。
製品情報 => Microsoft IntelliMouse Optical
写真では "なすびマウス" に拡張ボタンが付いたようなデザインに見えますが、IntelliMouse Optical 以上に大柄です。親指付近に拡張ボタンが二つ、一つを二つに分割したデザインです。
中央に親指の腹をもってきて親指の位置を変えなくてもクリック出来るように作られていますが、ポジションが限定されるため使う人を選びます。サイズが私にはあいませんでしたのでパス。重量もありますので大柄な体格の人以外はお勧めできません。
製品情報 => Microsoft IntelliMouse Explorer 3.0
2000dpi 高解像度を売りとする FPS ゲーマー向けレーザーマウスです。このマウスもチルト機構を持ちませんが、かなり大柄なマウスで MX518 よりも大きく感じます。
ホイール下、サイドに4つ拡張ボタン、左右非対称デザインですが、サイズ的にグラフィック等の作業用途には合わないと感じたのでパスしました。拡張ボタンの押しやすさについては忘れました。
製品情報 => Microsoft Habu Laser Game Mouse
サンプル展示がなかったため、未確認です。拡張ボタンが二つあります。このマウスにもチルト機構はありません。
レビューでは大柄という意見が多いようです。
製品情報 => Microsoft Laser Mouse 6000
このマウスにもチルト機構はありません。サイズは MX518 と同様に大きなマウスでゲーム用マウスになります。
ホイール手前に3つ、サイドに2つの拡張ボタンが配置されていますが、サンプル展示で確認したところマウスから手を離さないと押せない位置にあったため論外としました。
製品情報 => Microsoft SideWinder X3 Mouse
ホイールクリックを中(第三)クリックの代用を前提にした場合、ロジクールには殆ど選択肢がなく、マイクロソフトにはここで紹介した幾つかの選択肢があります。また、ホイールクリックは3つボタンマウスには適いません。
事前の下調べで、ロジクール G3 Laser Mouse (G-3LS) の購入を決めていましたが、日本橋のショップでサンプル展示を確認する限り 3DCG制作目的で G-3LS より魅力的に感じるマウスはありませんでした。(大きさが主な理由)
仕事で使う場合、実際に触ってみるのが一番ですが、サンプル展示をしているショップは少ない上、全ての機種を展示している訳ではないので悩みはつきません。また、実際に触ってもやはり合わないという事もあります。
引き続き、購入したMX518とG-3LSの拡張ボタンの活用方法について説明します。