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ハードウェア導入ガイドホイール付きマウス5.拡張ボタンを活用する
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ロジクール マウスの拡張ボタンを活用する

3DCG制作者のための自作PCアドバイス

3DCG 制作用途に実用可能なホイール付きマウスとしてMX518G-3LSを購入した経緯をお話ししました。何れのマウスもWindows標準ドライバでは使えない拡張ボタンがあります。

このページでは拡張ボタンを持つロジクールマウスの問題点とWindows における拡張ボタンの活用方法について説明します。

使えそうで使えない ロジクール マウスの拡張ボタン

ロジクールマウスは機種によって拡張ボタンに割り当て可能な機能を制限したり、アプリケーション毎に拡張ボタンの役割を管理する機能をごく一部の機種に制限しています。販売時に明確にしておらず、購入したものの拡張ボタンを目的の用途に活用出来ず、結果、使えないただの飾りボタンに終わってしまう事が実際におこります。

その上、ドライバ アプリケーションも長年、OS不安定要素の一つであったため、ロジクール マウスに不満を持つユーザーは多いです。(ドライバは最近安定してきた感がある)

Mac ユーザーは

本稿では Windows OS を対象にしていますが、Macintosh にはUSB OverDrive(シェアウェア)等、 OS 8.x の時代から優れたユニバーサル ドライバが存在しています。

MX518 については海外ではかなり前から販売されているので拡張ボタンを活用できると思います。G-3LS については対応しているかどうか分りませんが、過去に同じ配置のマウスが出ていますので使えるかも知れません。

このページでは Windows OS を対象にしています。Mac ユーザーの方は検索してみてください。

拡張ボタンの制限をなくす

XMLファイルを修正する事でこれらの制限を解除する方法が広く知られていますが、現状では出来ないため、UberOptionsというツールを使います。マウスの買い換えによって以前は割り当て可能だった機能が使えたり、アプリケーション単位で拡張ボタンの割り当てが可能になります。

おことわり

正規の方法ではありませんので自己責任でお願いします。こちらとしてはMX518G-3LSに 9,000円近い出費でカスタムボタンが活用出来ないのは、不満を通り越して極めて不愉快ですがこれで解消されます。

また、ドライバが安定している事が確認出来れば、Setpoint の自動アップデートは無効、あるいはアンインストールしておくことをお勧めします。(最新版では入ってなかった)

アップデートによりカスタムボタンが使えなくなる状況に陥ると即座に仕事に支障をきたすためです。

また、古いドライバで従来の方法を試すのもおすすめ出来ません。ロジクールのドライバ・アプリケーションは不安定だからです。最近はようやく安定してきた感があるので、なるべく最新のドライバを使用した方が良いと思います。

UberOptions の導入

以下のサイトで配布されています。

日本語ファイルを配布されている方もおられます。

インストール環境

XP x64 / コントロールセンター ver 4.80.103 / ドライバ ver 4.82.11 で確認しています。試していませんが 32Bit 環境でも問題ない筈です。ドライバ、コントロールセンターのバージョンは 2009/8/23 現在で最新のものをダウンロード、インストールしています。

インストール手順

UberOptions インストール画面

インストールは管理者権限で行ないます。インストール時、使用するマウスにチェックを入れます。不要なものは外します。

ロジテック製品はマウス以外決して購入することはないので。該当するマウス、ここでは MX518、G3 にチェックを入れました。

後から追加する必要が出てきた場合、アンインストール後、再インストールする必要があります。設定ファイルをそのまま残すことも出来ますので環境を引き継ぐ事も可能です。

インストール後、Setpoint をタスクトレイから呼出します。再起動の必要はありません。右が UberOptions インストール後の Setpoint です。

インストール後の Setpoint

これでアプリケーション毎の拡張ボタンの機能を割り当てや、買い替えによって適用できなくなった機能が使えるようになります。

"プログラムの選択" が表示されない場合

プログラムの選択 が表示されていない場合は ”2.ボタンの選択” で異なるボタンメニューを選択すると表示されます。これが正しい挙動かどうかわかりませんが、G-3LS 接続時に SetPoint のアップデートでパッチを適用すると直りました。

ちなみにパッチ適用後の SetPoint、ドライバのバージョンに変更はなし

実際に設定してみる

機種によって制限されていた多くの機能を拡張ボタンに割り当てられるようになりますが、本稿のCG制作用途で最も利用価値のある機能は以下の二つです。

中央ボタン

UberOptions 中央ボタンの設定

左は中央ボタンをデフォルトでホイール・クリックに割り当てる例です。ホイールボタンは Mouse 3 になります。

Mouse 3 を選択してその他から Middle Button を適用すれば中央ボタンとして機能するようになります。

中クリックは Firefox 等、デフォルトで挙動が割り当てられているソフトウェアも多いので、私の場合、全てのアプリケーションに対して設定しています。

キーストロークの指定

UberOptions 中央ボタンの設定

この機能でボタンがクリックされた時に任意のキー入力を実行する事が出来ます。ショートカットでコマンドを呼び出す動作を任意のボタンに割り当てる事が出来ます。

中央ボタンと同じ要領で任意の拡張ボタンに対して keys:keystroke Assigmment を適用し、キーストロークを設定します。

この機能はアプリケーション毎に使用出来てこそ意味がありますので、上記、中央ボタンと違いアプリケーション毎にキーストロークを割り当てるようにします。

私のお薦めは右手で頻繁に使用するキーボードショートカットの割り当てです。(右手でマウスを持つ方の場合)

右手で頻繁に使うキーボードショートカット、具体的にはテンキーなどが該当しますが、これらをカスタムボタンに割り当てる事でマウスから手を離さずマウスの拡張ボタンによりコマンドを実行する事が出来るため、作業効率の改善が期待出来るからです。

他にはビューポート切り換えに関する機能の割り当て、複数のアプリケーションで同じ役割を果たす異なるショートカットを同じカスタムボタンに割り当てる等、いろいろ試して自信のソフトウェア環境、制作スタイルにあった生産性の高い方法を模索して下さい。

最後に ~ ロジテック(ロジクール)に言いたいこと

MX518を例に説明しましたが、G-3LSも同様に使用可能でした。ただし、Setpoint のアップデートでパッチを当てる必要がありました。

購入するまで割り当て可能な機能が分らない、拡張ボタンに使用制限を設けるのは不要な買い換えを期待しているようでユーザーの反感を買うだけです。同じマウスを拡張ボタンに割り当てる機能制限する事で別マウスとして販売するなど止めて頂きたい。

それでなくとも長年ドライバが不安定で苦労させられたのに、これ以上ユーザーの混乱招いて何がしたいのと言いたいです。少しは真面目に使う人の立場になってプロダクトをデザインして頂きたいです。3つボタンマウスも全く進化していませんし。


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