このページでは自作PCに必要なパーツを購入する上で知っておきたい事柄や注意したいポイントについて説明します。これから自作PC にチャレンジしようと考えている方、自作PC に関心のある方は是非、御一読ください。
一台のPCを組み立てるだけのパーツを調達する場合、オンライン・ショップ、店舗購入に限らず共通する注意点です。
PCパーツは一般の家電と比較した場合、明らかに初期不良や欠陥品に遭遇する事が多く、ケーブル類もまたしかりです。初期不良であるかどうかの判断には知識が必要となる事も多く、そういう意味では自作初心者にとってはリスクと認識される方が宜しいかと思います。
私の過去14年の自作経験において全てのパーツで初期不良を経験しています。個人的な経験で初期不良の多い順を挙げると電源マザーボードメモリHDの順で多く、CPUは一度だけ初期不良の経験があります。
あくまで私の経験であって統計的にマザーボードが多いという訳ではありません。機械運の悪い人はいます。私は仲間内でもつくづく運が悪いほうです。しかし、それ以上に運のない人がいます。(1/2の確立と思えるほど。決して素人ではありません。)
相性とは異なる機器の組み合せで発生する不具合の事であり、原因を特定する事の出来ない、回避不能な症状の事をいいます。このパーツ同士の組み合せによっては相性問題が発生する可能性がありますが初期不良や故障ではないため、返品は出来ません。
自作PC が自己責任と言われる理由はここにあります。メーカーにとって都合の良い逃げ口実とも言えますが、無数に存在するパーツの組み合せで検証を行うには事実上不可能であり致し方ない所です。
相性問題を極力回避する手立てと、相性問題の発生しやすいパーツに関しては、以下のページで説明しています。
参照 => 相性問題を極力回避するには ~ PCパーツ調達
ショップの対応によりますが、基本的に相性問題は故障ではないため返品は出来ません。そのため、ショップによっては購入時に相性保証という形で追加料金を支払うことで対応してくれる場合があります。
相性問題は不良ではないため返品はできません。またクーリング・オフも適用されません。これは法律(特定商取引法) で " 電子式卓上計算機並びに電子計算機並びにその部品及び附属品 " は対象外と定められているからです。
初期不良、相性問題の確認作業は迅速に行う必要があります。ショップの対応によりますが初期不良の交換は1~2週間程度と短いためです。
初期不良・相性問題であるかどうかの確認は、異なるパソコンやパーツに変えて検証する必要があります。初期不良に関しては、自作歴の長い方は直ぐにピンときます。
私自身、機械運が悪いほうだと申しましたが、流石に全てのパーツで初期不良を経験していると直ぐに判断できるようになってしまいます。紹介しようと思ったのですが、随分とコンテンツが膨らんでしまったので、またの機会に。
サポートにどういう条件で検証した結果、初期不良であると判断したのか具体的に知らせる必要があります。ただ動かないだけではだめです。
前述したように相性問題は不良品ではないため返品はできません。これが自作PCの最大のリスクと言えます。
自作に必要なPCパーツを調達する上で、タイミング的に注意したいポイントです。
PC一台分のパーツを組み立てるだけのパーツを調達する場合、どれも新品であるため初期不良の確認は初心者には難しくなります。例え上級者であっても全く新しい規格のPCを組む場合、動作検証を行う代替パーツがなければ最終的な判断が出来ない場合もあります。(経験が必要)
特に注意したいのが、オンライン・ショップでパーツを調達する場合です。例えば、電源とマザーボードを別々のショップで注文したとしましょう。在庫ありとしているショップでもタイミングの問題で在庫切れになる場合があります。
このように複数のショップを跨いでパーツを注文した場合、タイミングによっては最初に届いたパーツの初期不良の確認が行えない場合があります。このような購入の仕方が出来るのは検証できる代替パーツがある経験者だけです。
初めて自作される方は周囲に相談できる人がいて、代替パーツのある環境が必要な事はもちろん、なるべく取り扱い点数の多いショップでまとめ買いをされる事をお勧めします。取り寄せ商品であった場合でも、親切なショップではその他の商品は取り置きしてまとめて発送してくれるため、このような問題を回避できます。