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ハードウェア導入ガイドホイール付きマウス1.3DCG ソフトと中ボタン
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3DCG 制作 ホイールマウスの活用と問題点

3DCG制作者のための自作PCアドバイス

3DCG ソフトウェアにおいてホイール付きマウスをメインの入力デバイスとして活用する際の問題点、改善策のヒントを最近購入したホイール・マウスを例に紹介します。

本稿は、ちょっと情報が古くなっているので 2014年10月現在 マウス選びについて、こちらで新たに書きました。

中ボタンと 3DCGソフトウェアの関係

3DCG ソフトウェアのインターフェイスとマウスは密接に関係しており、以前に説明したように3つボタンマウス、中央ボタンの有無を動作条件とする 3DCG ソフトウェアは多く存在します。特に Macintosh 出身以外の 3DCG ソフトウェアが該当します。

Macintosh 出身の統合型3DCGソフトには Shade や Strata 3D 、CARRARA などが挙げられます。元来 Macintosh のマウスは一つボタンが標準であったため、1ボタンを前提にインターフェイスが設計されていたためです。例えば、Shade は最近になって中ボタンを使用できるようにインターフェイスが改良されています。

中ボタンを必要とする理由について

3DCG ソフトウェアの多くが中ボタンの有無を動作条件とする理由は、2D (二次元)グラフィックス・ソフトウェアのインターフェイスよりも扱う情報量が多いためです。右、左クリックの次にくる第三のクリックである中央ボタンが使用されています。(例外もあります)

Softimage (XSI) など 左・中央・右 クリックに対し、X.,Y,Z (H,P,B) を割り当てているソフトウェアも存在します。

ホイール付きマウスの中央ボタン

中ボタンは左、右クリックの次にくる三番目のクリックとしての位置づけにあり、左、右クリック ボタンの中央に配置されるボタンになります。一般的にホイール付きマウスでは、ホイール ボタンに対して中クリック機能を割り当てて使用します。

Windows OS は昔から中クリックを標準でサポートしていますが、実際に中クリックを頻繁に使う分野は CAD や 3DCG などに限られるため、一般の方にとって馴染みの薄いクリックと言えます。

ちなみに標準ブラウザとなりつつあるFirefox もインターフェイスに中央ボタンに対する挙動は標準で割り当てられています。

そのため、ホイール付きマウスの中ボタン機能は付属ドライバのデフォルトでは重視されず、デフォルトは無効扱いになっているケースが殆どです。

そのホイールもボール式から光学式へ変わった頃から※チルト機構をもつ製品が主流になります。ホイールクリックを中ボタンの代用として使うにはチルトへの干渉を意識して垂直にクリックする必要があり、これが作業時におけるストレスとなります。

※チルト機構とはホイールに左右の動作を拡張した機能です。マイクロソフトが2004年にチルト機構搭載マウスを販売して以来、現在販売されている標準サイズのホイール マウスの殆どにチルト機構が搭載されています。主にブラウザの【戻る】、【進む】 用途に使われます。

現在、広く発売されている (チルト)ホイールマウスは、中ボタンを頻繁に使用する 3DCG 制作において生産性の低下を招くため、私の場合、3つボタンマウスを作業内容、アプリケーションによってマウスを使い分けているという話でした。

ホイール付きマウスを使いたい理由

多くの 3DCG ソフトウェアは中ボタン(中クリック)を必要としますが、最近の 3DCG ソフトウェアはホイール機能を積極的に活用するようになっており、ホイールのないオーソドックスな3つボタンマウスでは作業面で支障がでるケースが多くなったためです。

中ボタンを使用せずに済むよう、ソフトウェアでカスタマイズ可能にしている 3DCG ソフトウェアも存在します。開発側もマウスに関する問題を認識しているようです。

特にここ数年のゲーム向けマウスのための拡張ボタン、マウスの大型化、従来のマウスはローコストモデルの位置づけに追いやられた感が強く、3DCG制作者だけでなくマウス難民状態が長年続いている方も多いものと思われます。

ホイール付きマウス 買い換えの条件

3つボタンマウスの親指付近にホイールが付けば解決するのに、と常々思っており、実際、このようなマウスはかなり以前から海外では存在しています。国内では下手物扱いしかされないエルゴノミクス・キーボードも海外では全く評価は違いますし、日本人はものの見方はちょっとおかしいです。

中クリックが確実に押せる事.

中ボタンを頻繁に使用する 3DCG 制作用途では、中クリックが確実に押せる、押しやすい位置にホイールが配置されている、つまり、チルト機構を持たないホイール付きマウスが第一の条件になります。

あるいは、ホイール・クリックの変わりに扱える拡張ボタンが押しやすい位置あり、中央クリックの役割が果たせるマウスです。この場合、左右クリックの中央位置に拡張ボタンがないと中クリックとして慣れるまでに時間がかかる事が予測されます。

マウスが壊れたので買い換えました

一年足らず使用したロジクール MX320

1日、10時間以上マウスを握っている事もまれで、1年も使用するとごらんの有様です。(昔のマウスはこんな事なかった)

壊れる箇所はほぼ決まっており、私の場合、左クリック、ホイールボタンが馬鹿になる、チャタリングを頻繁に起こすの何れかです。

ロジクールマウスのソールは1ヶ月も経たないうちに大抵取れてしまいます。

特にマウスとキーボードはコンピュータの普及により質が下がったと感じる入力デバイスです。少なくともマウスを毎年買い換えると言うことはありませんでした。

長年続いているマウス難民状態の中、使用中のロジクール MX320 が左クリックが馬鹿になってしまい買い換えることに。領収書を確認する1年2ヶ月でした。

仕事で使うマウスは作業効率、生産性に直結するため、キーボードと同様にショップで実物を触って確認してから購入するようにしています。前触れもなく壊れるので直ぐに入手する必要があるという理由もあります。

近所では全てのマウスをサンプル展示をしているショップは少なく、扱っている商品にも限りがあるので毎度、選択肢が限られるのが悩みの種です。日本橋に出向くのですが、地方の方はもっと大変だと思います。

メーカー保証について

実は今回故障した MX320 のメーカー保証は 5年でした。今の今までメーカー保証期間は1年だと思い込んでおりました。ですが上記理由から今回も買い換えます。ストックしたいと思えるマウスもありませんし。

交換に要す時間や、5年保証といっても製品サイクルが早いので買い換える方も多いと思いますが、製品によってメーカー保証期間は異なるので私のようなうっかりさんは使用中のマウスの保証期間をチェックしてみてください。

また、仮にメーカー保証が長い製品であっても新製品のサイクルが早いため、製造が中止になったモデルの場合、同価格帯にあるマウスと交換になるそうです。そういう意味では、あまり長い保証期間というのは意味を持たない気がします。

メーカーに関して.

マウスの製造、販売を手がけるメーカーは幾つか存在しますが、中でも ロジテック(ロジクール)、マイクロソフトがシェアを独占しておりラインナップも豊富です。また、長年販売してきた実績もあります。(製品の善し悪しは別にして)

両メーカーの個人的な印象

人によって好みが分かれるところもありますが、個人的に感じている両メーカーのプロダクトの印象は以下の通りです。ちなみにロジクール(ロジテック)マウスを長年使用しています。

マイクロソフト

標準サイズのマウスは、昔からロジクールに比べやや大きめ、というより太っちょな印象です。日本人に合わない大きさではなく、ぼてっとしている割には良く手に馴染み、国内でも愛好者は多いです。(小柄な日本人女性には大きく感じるかも)

ホイールが柔らかくホイール時にクリックが反応してしまう、クリック時にホイールが反応してしまう製品がロジクールに比べ多いように思います。反面、ホイールの感触はロジクールに比べ上品な印象を受けます。

使い込むうちにこのような事が頻繁に起こったため、MSマウスよりもロジテックを使うようになりました。他には、拡張ボタンを多く持つマウスに必要なドライバ・アプリケーションはMSだけあって安定しています。ロジクールのようなくだらない制限もありません。

ロジクール

海外ではロジテック ブランドで販売されていますが、国内はロジクール ブランドとして販売されています。(以前は国内でもロジテックで流通) 昔からプロダクトの質は生産国や製品毎にバラツキが多いという印象でバルク品も多く流通していました。

標準サイズのマウスはマイクロソフトよりもスリムなデザイン、日本人の手に良く馴染むマウスです。ロジテックは3つボタンマウスを古くから手がけていた事もあり、私の周囲ではマイクロソフトよりも安価なロジテック マウスが好まれていました。

最近のラインナップは昔のマウス程、手に馴染むデザインは少なく、ゲームに特化したマウスばかりに力を入れているメーカーです。仕事で長時間使えるマウスや生産性向上を望めるマウスは一部の製品に限られます。

また、拡張ボタンを持つマウスは専用のマウス・ドライバが必要となりますが、ロジクールのマウス・ドライバ、アプリケーションは無駄にメモリを浪費し、その上、不安定で多くのユーザーが不満に感じています。(最近はやや安定してきた感がある)

その上、拡張ボタンに割り当てられる機能を機種毎に制限したり、複数のアプリケーションで個別に拡張ボタンを管理する機能を制限するなどして拡張ボタンの使い方に制限をかけるなどトップシェアでありながら問題の多いメーカーでもあります。

引き続き 3DCG 制作を前提に私が購入したホイール付きマウスについてお話しします。


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