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3DCG レンダリング・サーバー用途 ~ 総コア数 8以上

3DCGワークステーション導入アドバイス

総コア数が 8以上のコンピューターです。ワークステーションとして現在も販売されていますが、この構成はワークステーションというよりサーバーです。

ワークステーションとして導入する際は、特に注意が必要です。

レンダリング・サーバー用途.

従来(シングルコアCPU)のワークステーションで一般的だった2CPU構成です。現在、マルチコアCPUの普及によって、CPU 2個構成は更にスレッド数が増える事になります。こちらで説明したように、一般的なオペレーションは1コアしか使用しないため、ワークステーションとしては無駄の多い構成となります。

4core CPU x 2個

8コア以上の恩恵が得られるのは、クライアントの要求に応じてサービスを提供するサーバー用途以外には、8スレッド以上の分散レンダリングに対応しているレンダラぐらいです。

4コアCPU の消費電力は高く、それが2個ある訳ですから消費電力は相当なものです。通常使用するワークステーションとしては、ランニングコスト面でも無駄が多くなります。映像の最終レンダリングに使用するレンダリング・サーバーに適します。

Xeon と Opteron

コンシューマー向けCPU である Core 2 Quad や Core 2 Duo 、Athlon 64x2 は 2CPU 構成に対応していません。複数のCPUを使用するマルチCPUに対応している CPU は、Xeon や Opteron プロセッサが必要となります。

参照 => Xeon と Opteron プロセッサ(CPU)の特徴

ちなみに一般的なサーバー用途では内部キャッシュ容量の多い Xeon / Opteron プロセッサの方が I/O性能に優れるため適しています。

AMD のコンシューマー向け 8コア・アプローチ.

Quad FX

同じ2CPU構成でも、Xeon や Opteron プロセッサ、高価なECCレジスタードメモリを使用しない例外も存在します。

Quad FX (4コア)

AMD は Intel と異なり、1ダイに4コアを詰め込む純粋なマルチコアCPUというアプローチに拘っており、最初の Quad CPU は、2コアCPU の CPU 2個構成となっています。将来的に4コアとする事で 8コアを実現するという事ですが、並列処理可能なアプリケーションが存在しない以上、コンシューマー向けに8コア環境が受け入れられるとはとても思えません。

また、Quad FX では安価なアンバッファドメモリが使用できる代わりに、搭載可能なメモリが 2GBまでに制限されています。つまり、VISITAを想定した場合、アプリケーションに割ける物理的なメモリはたったの 1GBです。

参照 => AMD、“4x4”こと「Quad FX」プラットフォームを発表

参照 => Quad FX対応のAthlon 64 FX-70シリーズが発売に

Quad FX Platform プラットフォームの8コアはキャンセル

実はこの Quad FX Platform 、 8コアへのアップグレードはキャンセルとなる模様で8コア環境へのアップグレードは “Barcelona” Opteron となるようです。つまりは 8コアは、コンシューマー向けには適さない、サーバー向けとAMDが判断した事になります。

いくらハイエンド・ユーザー向けといっても一般用途で8スレッド生かせるアプリケーションが無いんですから当然の結果です。メモリが2GBでは3DCG制作にも使えませんし、コンシューマー向けCPU の 8コアに期待して購入された方がどれだけいるか分かりませんが、乗せられた方も多いのではないかと思います。

ソフトウェアの対応状況には要注意

シングルコア時代の 8スレッド以上のレンダリング環境は、Windows Server OS が必要であり、一般的なワークステーションでは考えられない構成でした。それもマルチコアCPU の性能向上、普及はここ1、2年の流れです。

従来からマルチスレッド・レンダリングに対応しているレンダラであっても 8スレッド以上の並列処理に対応していないケースも多々あると思います。基本的にベースのレンダラが対応していても、シェーダーやプラグインなどの拡張を行っている場合、これらも対応していなければ 8スレッドレンダリングの恩恵をフルに得ることは出来ません。

お使いのソフトウェアによっては無駄な投資になる可能性があります。この点の注意点は4コア1CPU構成のワークステーションと共通します。以下を参照して下さい。

参照 => アプリケーションの並列処理 対応状況を確認

レンダリング・サーバーを想定した場合

レンダリング・サーバー用途で導入を検討する場合のポイントは以下の通りです。

  • Gbit Ether に対応しているか (ハードウェア)
    • クライアントからネットワークを経由して大量のデータを送る必要があるため、高速な Gbit Ether に対応している必要があります。
    • Gbit Ether のネットワーク環境が構築されている事が前提
  • ネットワークレンダリングに対応しているか (ソフトウェア)
    • お使いの3DCGソフトウェアがネットワークレンダリングをサポートしているか確認する必要があります。これは、クライアントからサーバーのCPUを間借りしてレンダリングを行いクライアントに返す機能です。(ソフトウェアによってはフレーム単位で対応している、1フレーム単位で可能なレンダラなど違いがあります。)
    • 仮に対応していない場合でも、データを移動して計算を行えばよい事になりますが効率面で劣ります。また、ソフトウェア(レンダラ)のライセンスも確認しておく必要があります。
  • 安価なビデオカードを選択できるか (ハードウェア)
    • サーバー用途に高性能なビデオカードは必要ありません。レンダリング時に使用するだけですから。無駄に高価なビデオカードは予算の無駄遣いになります。

最終レンダリングの際に使用する方が、電力を節約できるためランニングコストを大幅に削減する事が出来るという考え方もあります。現状では総コア数8以上は 3DCGワークステーションとしては適さないというのが私の結論です。

このような方には適しません ~ 総コア数 8以上

レンダリング・サーバー用途以外、つまり、通常の作業で使用するワークステーションとしては適さない構成となります。

例えば、高い解像度でレンダリングする必要があるケース、HD(ハイビジョン)放送レベルの映像制作などは、最終的にその解像度が必要である訳で、通常の作業ではサイズを縮小するなりして無駄な作業コストを削減するのが普通です。

ラジオシティ・レンダリングやより複雑な計算を繰り返し行う作業ではメリットも考えられますが、ランニングコストもトータルで考えるとバランスは極めて悪くなります。

グラフィック・ユーザーの多い MacintoshXeonが当たり前となっていますが、実際にグラフィックス・アプリケーションで使えるのは1コアですよ。コア数が増える事でそれだけスピードが増すというような誤解を与えるマーケティングは明らかに不当です。自社製品が売れたら地球温暖化なんてどうでもいいのでしょうね。企業モラルを疑います。Xeon CPU2 個構成ははっきり言って度が過ぎています。

望みもしない機能に重いOS、一般には不要と言える性能を持つパソコンの押し売り、最近はやりたい放題です。一般の消費者も何時までも馬鹿じゃないですから。3DCG制作者にとってはハードウェアの性能向上はありがたいのですが素直に喜べません。

取り扱いメーカー

8コア構成のワークステーションを取り扱っているパソコン・メーカーは以下のページで紹介しています。

参照 => 3DCG ワークステーション 取り扱いパソコンメーカー


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