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ハードウェア導入ガイドゲームパッド4.n52te とキーボードの配置
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Belkin n52te とキーボードの組み合わせに関する考察

Keyboard アイコン

n52te をメインの入力デバイスとして活用する場合、スペースの問題でキーボードを変更する必要も出てきます。

また、姿勢によっては長時間作業時に疲労を招く事も考えられます。ここからは n52te と組み合わせて使用するキーボードと姿勢に関して考察します。

キーボードとの組み合わせと姿勢

Belkin Nostromo Speedpad n52te F8GFPC200QE

広く普及している 109日本語キーボードを基準に、4つパターンをそれぞれ比較した場合のメリット、デメリットについて考察します。

"タイピング時のキーボードの位置関係" と "マウス持ちっぱなしの長時間作業は両手の横幅が肩幅と同じかやや広い方が疲労が少ない" という点に着目してください。

図中の波線体の中央を示しています。

ケースA日本語109キーボード(基準) .

109日本語キーボード

109日本語配列のキーボードを基準に考察します。メーカー付属のキーボードは殆どがこのタイプで、恐らく最も普及しているタイプのキーボードと思われるためです。

このタイプのキーボードを使用した時の"マウスを持ちながら作業" における問題点は、以下で考察しています。

参照 => 3DCG制作とキーボードの位置に関する考察

体格によりますが、一般的には両手と肩幅を揃えるとマウスの移動範囲は外側(右)になり、マウスの移動範囲に合わせるとやや肩幅より両手が広がります。文字入力の度にキーボードを大きく右側へ移動する必要があります。(ホームポジションに手を添える必要があるため)

このサイズのキーボードでは n52te を代替キーボードとして常用するのは難しいため、キーボードの交換、買い換えが必要をになります。

ケースB日本語104/105 キーボード.

日本語104/105 キーボード

テンキー込みのショートタイプのキーボードです。日本語104/105 キーボードによくみられるキーレイアウトになります。

このタイプのキーボードはこちらで考察しています。

ケースAと比較した場合、 マウスの移動範囲が左右に確保できるため両手を肩幅と同じ幅に維持出来るメリットあります。

タイピング時にキーボードを右へ移動させる必要がある事はケースAと変わりませんが、マウスが右へ押し出される事がないため、取り回しが楽になります。

n52te を代替キーボードとして常用する場合、このようなショートタイプのキーボードが必要となります。本稿で使用しているキーボードは ELECOM TK-U05F です。テンキー込み、フルピッチ、キーストロークのあるこのタイプのキーボードは希少です。

ケースCn52te と 日本語104/105 キーボード.

n52te と 日本語104/105 キーボード

上記、日本語104/105 キーボードと Belkin n52te を併用するケースです。

ケースAと比較した場合、若干、横幅が広がる事が妥協出来れば、タイピングの度にキーボードを移動させる必要がないため非常に便利です。

この位置でのキーボード・ショートカット操作は負担が大きく操作しにくいため、n52te をメインとして使う必要があります。

特にこの割り当てで対応出来ないキー操作(特に右側の記号)は左手で操作するには遠くなるため、ケースAに慣れていると違和感を覚えます。 これらの位置のキーに頻繁に使うショットカットが割り当てられている場合は左手操作では疲れます。

MAP3 のファンクション(数字)位置にこれらのキーを割り当てるなどの工夫が必要。n52te は英語配列で日本語配列とキーが一致しないので注意が必要。

考えられるメリット
  • ホームポジションを維持出来るため、文字入力のためにキーボードを 右へ移動させる必要がない。
考えられるデメリット
  • 対応出来ない右側のキー操作を行なう時、左手の右への移動距離が長くなるために疲れる。右手で操作する場合もテンキーを超えて操作する必要があり、操作性が悪い。
  • 一部 Fn / Shiftキーを使わないと使えないキー(Home / End / PgUp /PgDn 等)があり、キーボーを両手操作する頻度が高い。(マウスから手が離れる)
  • Aよりやや右手が肩幅より外側になる。マウスの稼働エリアがAよりも
    やや外側になる。

ケースDn52te と PFU Happy Hacking Keyboard.

n52te と PFU Happy Hacking Keyboard

PFU Happy Hacking Keyboard に代表される超コンパクトタイプのキーボードと併用するケースです。

3DCG制作においてはテンキー(数字)には重要なショートカットが割り当ている事が多いため、※テンキーが別途必要になりますが、姿勢に関しては得られるメリットが大きいと思われます。

※メインキーの数字とテンキーの数字は同じ数字でもキー割り当てが異なります。ショートカットに関してはメインキーの数字でテンキーの数字の代用が利かないため、テンキーが別途必要になります。

考えられるメリット
  • ホームポジションを維持出来るため、文字入力のためにキーボードを 右へ移動させる必要がない
  • ケースB程ではないものの、左右に適度なマウスの作業スペースを確保しながら両手と肩幅の位置を適度に保てる (長時間作業で疲れ難い)
  • ケースCよりも右手でメインキー右側の操作がし易い (距離が近い)
  • n52te に手を乗せたまま Fn キーに親指が届く。
考えられるデメリット
  • テンキーが別途必要で左右に広いスペースが必要になる
  • 対応出来ない右側のキー操作を行なう時、左手の右への移動距離が長くなるために疲れる。右手で操作する場合はケースCよりもキーが近く操作し易い。
  • Fn / Shiftキーを使わないと使えないキーが多い(単一キーの両手操作)
    (Home / End / PgUp / PgDn / F1~F12 等)
  • Fnキーを併用しなければ使えないキー(Home / End / Delete 等) が多く
    キーボーを両手操作する頻度が高い。(マウスから手が離れる)
  • PFU Happy Hacking Keyboard は右Ctrlキーが省略されている
  • マウス右テンキーが扱い易いかは不明 (恐らく慣れが必要)
このキーボードのポイント

キーボード左下

ファンクションキーはFnキーを必要とするため、一見ケースCよりもキーボードを両手で操作する頻度が高くなる様に思えます。

ところが、このキーボードはFnキーが左下に位置するため、n52te に手を乗せたまま、Fnキーは親指で操作出来ます。

左写真の Ctrl の位置に Fnキーが位置します。この位置から画面左上の01キーまで余裕で指が届きます。

そのため、n52te のメインキー Map3 に数字を割り当てた場合、ファンクションキーも同時に片手で入力できる様になります。現在、このキーボードは所有していないため、プロファイルを切換える事で数字とファンクションキーを使い分けていますが、この必要がなくなるのは大きなメリットです。

ただし "F1~F12" + "Shift" 等のキーコンビネーションは3つ以上のキー操作が必要になるため前のページで紹介したキー割り当て例では不可能です。 キーボードで操作する事になります。

まとめ

このように n52te を代替キーボードとして扱う場合は、現在使用しているキーボードのサイズも考慮する必要があります。現在、ケースCにて常用1週間程になりますが、割り当てたキーの位置は完璧に覚えました。

ただ入力ミスも多くもう少し時間が掛かりそうです。全ての原因はMAPの選択ミスによる入力ミスです。インジケーターが完全に視界に入らないため、ディスプレイの上に鏡をおいて視線をなるべくずらさないで確認出来ないか検討中です。

代替キーボードとしての n52te

先に触れた通り、私はタッチタイピングが出来ますがキーボードを左手で操作する場合、頻繁に使う一部のキーを除いては手元を見なければ打てません。それぞれの指はホームポジションを基準に相対的にキーの位置を覚えているためです。

ところが n52te の場合、キー数が少なく、手を移動させる必要がないため、慣れてくると手元を見なくても割り当てた全てのアルファベットは手元を見ない入力が出来ます。キーボードの場合、絶対位置で覚えるには広すぎますが n52teではそれが可能です。

時間を見つけては n52te でアルファベット26文字をアルファベット順にキーボードを見ないで確実に入力できるように練習しています。練習の際、親指はジョイパッドから離れない所定の位置を常に維持する必要があります。手元を見ない完璧な入力が出来るようになればマップ切換えのデメリットはその他のメリットが上回るため、代替キーボードしての n52te の評価は大きく変わってきます。

3DCG制作用途において

3つボタンマウスでもホイールを活用できる、タイピング時にキーボードを移動させる必要がない点は便利ですが、シングル・キーのショートカットを多用する 3DCG制作ではマップを切換えるアクションが余計な分、手間が掛かるように感じます。

左手のみでタイピングするのと n52te だけでタイピングするのと同じぐらい入力時間に差が出ます。いくら操作に慣れたところでマップ切り替えのアクションが多い分、この差は埋まりません。(勿論、n52te でタイピングはしませんし、左手だけでキーボードをタイピングを想定している訳ではありません。)

ただ、常に親指一つで Ctrl / Alt / Shift のキーコンビネーションが使えるため、これらのキーをビューポートの制御に使う3DCGソフトの場合、ショートカット適用後、手を移動させるアクションを起こさなくても即座にビューポートを制御できるメリットがあります。

また、前述したように左手操作のキーボードと違って n52te のキー操作に慣れてインジケータの色さえ確認出来ればアルファベットのキー入力が可能なため、キーボードのショートカットよりも著しく操作性が悪いという印象はありません。

ジョイパッドに割り当てるキーと使いこなし、n52te のタッチタイプを習得する事がポイントになると思います。

はじめて使う3DCGソフトの場合

ここでの考察は不慣れな代替キーボード n52te を使用してショートカットが完璧に頭にある使い込んだソフトウェアを使用しての考察です。初めて使用する、または使用し始めて間のないアプリケーションに対しては更に難しく感じるかも知れません。

逆に不慣れなアプリケーションでも代替キーボードして n52te を完璧に操作出来る場合は、印象もまた違ってくると思います。最悪はどちらも不慣れで知らないショートカットが入力されてしまい気づかないうちに環境がおかしくなってしまう事です。

とどのつまり上級者以外にはお勧め出来ません。代替キーボードとして使えるかどうかの判断はこれらをクリアしてからという事になります。

ペイント系ツールにおいて

n52te とペンタブレット

直ぐに活用出来て最も便利だと思うのがこの分野ではないかと思います。

特にペンタブレットを使用するケースでは、左右スペースを節約できる上、ジョイパッドホイールはWACOMタブレットのボタンやスクロールパッドよりも操作性が高いです。

3DCGツールのように多くのシングルキー ショートカットを頻繁に使う事は少ないので、代替キーボードではなく、頻繁に使う機能、マクロを割り当てた方が有効に活用出来ると思います。以下は並べて比較すると以下のようになります。

ケース A~D 比較 まとめ

Belkin Nostromo Speedpad n52te F8GFPC200QE

メインキーの数が少なくキーボードの全てのキーをカバーできる訳ではありませんが、n52te を代替キーボードとして使う場合は、これぐらいのキー数が適度だと思います。

多すぎても体が覚えるには難しくなりますし、MAP数も3つが適度でそれ以上はマップ切換えが面倒で利便性が低下します。

少なくとも代替キーボードとして扱う場合はキーを完全に覚える必要があるため、直ぐに活用出来る訳ではありませんが、得られるメリットも多いのでチャレンジしてみる価値は十分あると思います。


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