自信の過去14年の自作歴から遭遇した相性問題の多いパーツの組み合せについてお話します。個人的な経験に基くもので、統計データが存在する訳でもありません。あくまで参考という事で。
また、一般の方が相性問題と勘違いされる事が多いのではないかと思われる点についても説明します。
個人的な経験による初期不良率の多いパーツは、こちらで説明しています。
あくまで個人的な経験に基くものです。そもそも原因が特定できるのであれば、相性問題とは呼べませんので。
昔はそれほど多くありませんでしたが、DDRデュアルチャンネルによる帯域確保のアプローチになってから、メモリとマザーボードの相性問題が多くなったように思います。パーツを購入する場合、メモリの相性保証は必須といって良いでしょう。
初心者は指し込みの程度が悪く接触不良も多いのではないかと思います。メモリスロットの造りの悪いマザーボードも度々見かけます。
電源周りのトラブルは、再現性がなく一般の方には電源絡みのトラブルであるかさえ、判断が難しいと思われるため相性問題と片付けられる事が多いのかも知れません。私の経験では電源は初期不良率の高いパーツです。
単に電源の容量にゆとりがない、叉は、ノイズの多い粗悪な電源を使用してるなどが原因である事も考えられます。特に Pentium 4 / Athlon XP 以降のCPUは電源の品質にシビアになりました。
一般的な拡張ボードとマザーボードとの相性です。相性問題としては発生する率は低いと思われます。稀に拡張ボードとマザーボード上のオンボード・デバイスの組み合せによってリソースが衝突する事があります。(多くはOSとBIOS側で自動的に回避される)
殆どはマザーボードのBIOS やドライバの設定によって回避できますが、国内のメーカー製パソコンでは回避が困難なケースもあります。 よく相性問題として誤解される事の多いケースです。このようなリソースが競合して起きるトラブルは相性問題とはいいません。
相性問題の中で最も厄介なのがマザーボード(チップセット)と周辺機器の相性問題です。インテルのAGP規格が登場した当初、様々なグラフィックボードがインテル以外のチップセット(マザーボード)と相性問題を引き起こす事がありました。
現在は、この組み合せで発生する相性は少ないと思われます。特に最近のビデオカードは消費電力が増える傾向にあるため、電源の質はもちろんですが、ゆとりのある電源を選ぶ必要も重要ではないかと思います。
拡張ボードによる組み合せで発生する相性問題です。ストレージ、サウンド、ネットワーク等の一般的なデバイスの拡張ボード同士の組み合せに関しては、不具合が生じるといった可能性は極めて低いと思います。
むしろ、同一種のデバイス同士の衝突が問題になる場合があります。例えば、サウンドカードとキャプチャーボードは音声取り込みの部分で目的が共通しています。極端な例ではオンボード上にサウンド・デバイスもつマザーボードにサウンドカードを拡張する場合は、オンボード上のサウンドを無効にしなければリソースが衝突します。
相性問題と混同される方も多いのではないかと思われます。通常はどちらかを無効にする事で回避します。この種のトラブルは相性問題とは言いません。
全てにおいてと言う訳でなく、デュアルモニタを想定した場合、ビデオカードは該当しませんし、LANカードに関しても複数差しの用途は存在します。