このページでは PCパーツショップの付き合い方について、個人の経験と "偏見" を踏まえ説明しています。PCパーツショップは一般の家電量販店とは性格が異なる上、それ相応の付き合い方が必要になるためです。
PCパーツショップは昔から一定の知識をもつ方を対象としたショップであり、基本的に初心者お断りの風潮があります。ご存知のようにインターネット普及に伴いパソコンは一般家電として広く普及しました。
第一次の自作ブーム世代が Windows 95 の世代とするならば、2000年以降パソコンの普及に伴い増加した自作ユーザーは第二自作ブーム世代と呼べるのではないかと思います。第二次自作ブーム世代へのアドバイスとなります。
PCパーツショップの店員が無愛想なのは今に始まったことではありません。ちょっと気になって調べてみたら、やはりといいますかこのような記事が。
人事ですが結構笑えます。
参照 => ショップのサポート担当がド肝を抜く、「ありえない」クレームとは?
逆の視点で書かれた記事です。自作歴の長い方には何を今更といった内容です。
参照 => 思わずキレそうになる、ショップスタッフの非常識な対応とは?
接客マナーはともかくとして、思わず横槍を入れたくなるようないい加減な対応をしている店員は良く見かけます。
中でも酷かったのは、誤った規格のパーツを奨めるケースです。とあるPCパーツショップで一人の客が一台のPCを組むためにパーツのまとめ買いをしていました。コンパクトなPCケースという客の要望に店員が進めたケースは microATX 専用のケース。
私の直ぐ隣で店員がこれが一番人気ですと。客の買い物カゴをみるとそこには ATXマザーボードが・・・。確かに見た目にはミニタワーと似てますが、思わずこれには
「それ使えませんから」
と店員に言ってしまいました。信じがたいことに microATX が何か分かっていないこの店員。アルバイト? この場合、法律上は返品は出来ないことになるためショップの対応も見ものですが、おそらく返品は無理でしょう。
確かにパソコンショップや量販店の店員に比べ詳しい方は多いですが、鵜呑みにするのは如何なものかと思います。そしてお客さんに対しても、
「おまえも何買うか決めてから来いや」
と思わず言ってしまいました。心の中で。PC一台分のまとまったパーツを調達する場合は後悔しないためにも前日の下見は重要です。
未開封であれば同等製品と交換を条件に受け付けるなどショップの対応に違いがありますが、殆どのケースでは開封しなければ間違いに気が付きません。
医療、保険、建築、インターネットなどなど専門知識が求められる分野は、小難しいもっともらしく聞こえる理由をつけて一般人を欺く事はよくある事です。パソコンなどの電子機器を販売しているショップも例外ではありません。
私が昔から利用している全国展開の大手パソコンショップの長期保証サービスですがこのサービスに対して不信感を持っています。高額の周辺機器やパソコンを購入する際、購入時にそれなりの金額を支払って長期保証を付けているのですが、毎回おかしなやり取りになります。
例えばノートパソコンを落として破損した場合でも無償修理の対象のはずが、通常利用の強度不足のひび割れの修理が4万円の有償修理とその場で言われました。おかしくないですか?と指摘すると 「ああっ、そうですね。この場合は無料になりますね。」 と慌てて訂正。反論もなしです。
有償の長期保証サービスを利用して修理を依頼する際、毎回、このやり取りです。どう考えても客のスキルを見て騙せる客は騙せと指示されているようにしか思えない。毎回といっても、1年に2・3度、知人や親戚の分を含めてですが、毎回このやり取り。おかしいと思いませんか??
実はこれも上と同じパソコンショップでの話ですが、随分間、CL2 のDIMMを購入しようと石の確認をしたら製造番号で CL3 を示す数字が・・・。 展示の誤りを直すように指摘したのにも関らず、翌週来て見るとそのまま。もう一度注意するとまるで素人扱い。まともに取り合う気はさらさらなかったようです。
カチンときたので責任者を出してもらい指摘したら 「確かに間違いですね、入荷元の間違いなので確認します。」と間違いを認めたときの店員のふてくされた顔。誤って購入した客にはどう対応する気かまで聞きませんでしたが買わされた客はどれだけいたんだろうか。流石にPCパーツショップでこれはないでしょうけど。
全てのショップがそうだとは言いませんが、このようなケースに遭遇する可能性は高いという認識は必要かと思います。何事においてもそうですが、防衛するには自ら勉強するしか手立てはありません。
誤解のないよう付け加えておきますが、食品のようにショップ側が中身を偽って販売していた訳ではなく入荷元が間違って出荷していました。間違いを知りつつ放置した事が問題であって、上に報告しない店員の無責任な対応に問題がある訳です。
行きつけのショップ店員と話すことと言えば、入荷時期やロット、モデルナンバーの確認程度で、良い接客と言えば独自に掴んだ相性問題やチューニングに関する情報を教えてくれたり、中身(現物)を確認させてくれたり、そんなとこです。一般の家電量販店の接客とは求める質が違うことも認識しておいた方が良いと思います。
上記、日経の記事にもあるよう PCパーツショップでは扱う商品点数は半端じゃなく、素人の質問に応じる事は出来ません。無愛想なのはそういう方への対応から来ている事が多いように思いますが、中には高飛車で人格を疑うような態度をとる店員も確かに多いです。なんで 「ああ、それはね」 といえないんでしょうね。
ここまでは実際の店舗でよく見かけるケースですが、オンライン・ショップにおいても同じです。購入するパーツは、規格をしっかり確認した上で間違いのないように注文する必要があります。現在はメーカーサイドのホームページも充実しており、書籍も出版されていますので昔ほど敷居の高いものではなくなっています。教えて君はご法度です。
東京の方は値切る事に抵抗があると聞いた事がありますが、大阪人は関西人の中でも値切って何ぼの種族であり、日本橋で家電を購入する場合は必ず値引き交渉をします。ツワモノになれば、日本橋でんでんタウン全ての店を渡り歩き、
「あの店でいくら、この店でいくら、なんぼにしてくれる?」
競合をかけた上で値切りたおし、消費税カットは当たり前、最後の最後には
「端数は負けてぇな。ここは四捨五入。それで決定や。」
ここまでしないと勝(買)った気にならないものですが、いや、私だけではない筈。以前アンプを購入する際、このようなやり取りを複数の店で繰り返していたら、店員が奥の部屋に入って上司と何やらこそこそと。聞き耳を立てていると、なにやら競合店が違反していて?報告する必要がある?だのと、ひそひそ話しておりました。組合?見たいなものがあってルール?があるようです。
話しがそれましたが、ことPCパーツに関しては大阪人であっても昔から値切る事は出来ません。価格競争が激しい分野であり、利益が出ないほどギリギリの価格設定となっているためです。サポートにも反映される訳です。
自作PCは一定の知識をもつ方を対象としたショップであり、自作ブームにのって一般の方が流れ込んできたため、従来のスタイルではショップも対応しきれないというのが実情だと思います。 インターネットと同じですね。