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ハードウェア導入ガイド WS 導入ガイド20109.まとめ 本稿推奨CPU と WS
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まとめ ~ 3DCG 制作に適したCPU 2010~2011

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Nehalem 世代の CPU では ECCメモリが、、2011年以降に登場する Sandy Bridge では GPU が、、と、以前にましてワークステーション導入の際に勘案すべき要素が増えてしまいました。

今後は CPU の変化は環境に与える影響が大きくなる事も予想されるため、総合的に判断する必要性はマルチコアCPUが登場した当初よりも増しています。ここまでの要点をまとめました。

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ワークステーション用途に最適なCPUは

長々と書いてきましたが、要点毎に適正を挙げると以下のような結果になります。

アーキテクチャの演算能力

高い演算能力が求められる 3DCG 制作の分野では、アーキテクチャの演算能力の優劣が重要である事から

  • Intel > AMD

CPU構成

CPU構成では4コアCPU×1個 構成の 3GHz クラスのCPUが適しており、現状(Nehalem 世代)では以下のCPUが該当

TDP130W - 45nm - 4コア(HT8)- Soket LGA1366
ブランド / 該当モデルナンバー コードネーム ECC 対応
CPU数
Chipset
Core i7 920/930/940/950/960
2.677GHz~3.2GHz
Bloomfield × 1 X58
Xeon 3500番台
2.4GHz~3.33GHz
Nehalem-WS 1 X58
Xeon 5500番台
2.4GHz~3.33GHz
2 X58(UP)
i5520/i5500
TDP95W - 45nm - 4コア(HT8)- Soket LGA1156
ブランド / 該当モデルナンバー コードネーム ECC 対応
CPU数
Chipset
Core i7 800番台
2.533GHz~3.066GHz
Lynnfield × 1 P55 /
H57
/ H55
Xeon 3400番台
2.4GHz~3.33GHz
P55で搭載可能なマザボが少ない
Lynnfield 1 P55
i3400
i3420
i3450

参照 => Core i7 と 同一アーキテクチャの Xeonモデルナンバー

消費電力、環境負荷

環境負荷、ランニングコストを考えると、ワークステーション用途においては消費電力はなるべく低い方が望ましい事から

  • TDP95W クラス > TDP130W クラス

信頼性

ECCメモリが使えるかどうかという信頼性の面では

  • Xeon > AMD(Phenom II) > Core i7

導入コスト

システム全体のコストでは

  • AMD (Phenom II X4/X6) > Core i7 > Xeon

コストパフォーマンスでは

いずれも AMD Phenom II 搭載の 3DCGワークステーションは販売されていない現状がり、自作ユーザーに限定される

将来性

2011年に登場する Sandy Bridge CPU については

  • GPU が不要で適さないが、GPUを無効にする事で消費電力を抑えられるなら検討の余地はある。ただしマザーボードが未成熟でリスクが大きい。安定志向のマザーボードが登場するかも不明。第二世代以降まで静観が吉。

その他にも、上記条件を満たせる第二世代以降の Sandy Bridge CPU が登場するまでの時間や、目的、作業スタイルなど自分にあった CPU を考える必要があります。Sandy Bridge 世代については GPU なしTDP95Wモデルが登場するまで静観したい場合は、2年は待つ必要があります。

ワークステーション導入を考えた場合、Sandy Bridge 登場を控えたこの時期は、価格、安定性で熟れた Lynnfield が導入するには最高のタイミングという事になります。

2011/2/1 補足
CPUの設計ミスによる かなり致命的な不具合が発生しているようです。見送った方が 吉 でしたが、これ程の規模になるとは思いもしませんでした。

本稿おすすめの CPU

これらを総合的に判断すると Nehalem 世代の CPU では以下の CPU が最もバランスがよくワークステーション用途に適しています。

TDP95W - 45nm - 4コア(HT8)- Soket LGA1156
ブランド / 該当モデルナンバー コードネーム ECC 対応
CPU数
Chipset
Xeon 3400番台
2.4GHz~3.33GHz
P55で搭載可能なマザボが少ない
Lynnfield 1 P55
i3400
i3420
i3450
Core i7 800番台
2.533GHz~3.066GHz
Lynnfield × 1 P55 /
H57
/ H55

信頼性を優先させる場合は、Xeon 3400番台を、信頼性を犠牲にしても価格、OCで性能を稼ぎたい場合は、Core i7 800番台がお勧めです。自作ユーザーの場合、ECCメモリのサポートの有無より "お遊び前提マザーボード" の方が安定性に影響します。

当初、Bloomfield と性能差がなく、かなり高めの価格設定でしたが、Core i7 870 は半値近くに価格改定されたこともあり、私はこのタイミングで飛びつきました。

ECCメモリが使えないというデメリットはあるものの、長時間必要とする最終レンダリングは問題が生じた場合、他のPCで行える環境がある事もあり問題にはなりませんでしたが、やはり CPU よりも OC当たり前のマザーボードのほうが癖があり厄介でした。

一般向けマザーで組んだワークステーションについては、追って紹介します。

引き続き、ここで紹介した CPU を採用した 3DCGワークステーションを販売している、お勧めのPCメーカー、PCパーツショップが販売する 3DCGワークステーション特徴について紹介します。


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