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アプリケーションの互換性に関する問題と必要な知識について

ここまでは主にハードウェアとOSの互換性を中心に見てきましたが、いくらお使いのパソコン(ハードウェア)でOSが動作したところで、現在、XPで何不自由なく使えているアプリケーションが使えないのでは、サポートが受けられるWindows OSへ移行する本来の目的が達成されません。

ハード(PC本体・周辺機器)←互換性→ OS ← 互換性 → ソフト

パソコン(PC本体)を新たに買い替えたとしても、そこで解決されるのは、「ハード(PC本体・周辺機器) ← 互換性 → OS 」の部分であり、「OS ← 互換性 → アプリケーション」 の部分は全く別の問題です。

実際にOSを使うことがパソコンを使用する目的ではなく、OS上で動作するアプリケーション(ソフトウェア)を使うことが、パソコンを使用するそもそもの目的であり、OSを使う事が目的ではありません。

現在、XPで使用しているアプリケーションが、新しいOSに対応していなければ、新しくパソコンを買い替えてたところで、これまで使えていた物が使用出来なくなることも、最悪の場合あり得る、というお話しです。

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ソフトウェアの互換性について

実際に 4台の素性、タイプの異なるWindows XP パソコンから Windows 8 へOSを入れ替えてみて特に気になったのが、ソフトウェアの互換性の問題です。

これまで動作していたアプリケーションが起動しないといった事例が、明らかに Windows7 よりも多いのです。これは Windows 7 を選ぶか、Windows 8 を選ぶかで重要なポイントになるかも知れません。

実際に、自分自身の経験則ですが、 Windows XP 64bit から Windows 7 へ移行した際に、互換性の問題で起動できなかったアプリケーションは殆ど遭遇しませんでしたが、Windows 8 でそのままでは起動できないものが複数存在しまた。

プロパティ

このような場合、実行ファイルを右クリック、プロパティ、互換性タブで、互換モードを変更することで起動することが出来る場合があります。ただ、この回避策もシビアです。

オペレーター自身が起動させるアプリケーションは一つでも、オペレーターが知らないところで、そのアプリケーションがラッパーで外部のプログラムを呼び出すケースもあります。

Windows 8.1を導入した際、実際にこのような互換問題に遭遇するケースもありました。このようなケースに遭遇した場合は、一般の方が適切な回避策を講じられるかどうかは疑問です。

ある程度、コンピュータの仕組みを理解した方に相談された方がよいと思います。また、その様な方が身近におられるか、というのも、XPから WIndows8への以降を考えた場合に配慮すべきポイントではないかと思います。

どのようなプログラムが影響を受けやすいか

仕事で使用しているデスクトップPCやネットブック、頼まれた知り合いの家庭用パソコン(系4台)の素性や使い道の全く異なるPCを従来の環境をなるべく維持する形で Windows8.1環境へ移行させた際に遭遇した互換性問題の傾向です。

中にはどうしても回避出来ないケースもありました。

  • 管理者権限での動作を前提とした怠慢プログラム
    • 動作用件に XPサポートを謳いながら、管理者権限でないと利用できない開発側の怠慢としか言いようのない、これでお金とるの?というようなアプリケーションです。これらのケースで起動しない、または起動しても安定動作しない、不具合が発生するケースが多々見られました。
    • (特に日本企業が、初心者向けに簡単操作を売りにしているデジカメ画像管理ソフトの類。国内メーカー製の一般向けノートPCに入れられてるようなプログラムなどに多く見られた)
  • XP sp2 までで開発が止っているアプリケーション
    • 個人が作成しているフリーのプログラムなどで、特に開発がXPsp2時代に止ってるようなプログラムで起動しないプログラムが幾つかありました。これは互換性モードの変更で、起動できるケースが多々ありました。
  • インストーラー
    • Windows 7 用のドライバでも起動しないケースがありました。古いタイプのインストラーを使用してドライバやアプリケーションを提供している場合が該当すると思われますが、深く調べたわけではありません。
    • ハードウェアを認識させるのに必要なドライバの場合は、インストーラーを使わずインストールする大体手段が講じられるケースがありますが、 アプリケーションの場合はそういう代替手段がないので、前述した互換性モードを変更して試すしかありません。これも考えようによっては動作に管理者権限を必要とするプログラムとも言えます。

心配のないアプリケーションの類

ブラウザやメールクライアントなど、常にアップデートが繰り返される主要なインターネットアプリケーション関連は、互換性の問題でトラブルになる可能性は殆ど無いと思われます。

従来からインターネット関係のアプリケーションの利用に限定される用途であれば、特にアプリケーションの互換性問題は意識する必要はないかもしれません。

商用アプリケーションに関して

このサイトで紹介しているような商用の3DCGやグラフィックス関連のアプリケーションは、過去のバージョンに対してOSの変更に伴いアップデートが行われることは稀です。必ず、開発元に確認するようにして下さい。

その場合「サポート外ですが動作報告あります」といった「不具合出ても責任は取りません」という旨の説明で済まされることも多くあります。

現在、もっとも利用されているWindows は、Windows 7であり、発売からだいぶ時間が経過していることもあり、メーカーの動作保証が得られる観点では、Windows 7の方に部があります。

このように、どうしても代替の聞かないアプリケーションを使用しなければならないケースは、仕事においてはよくあることです。特にグラフィックス関連のアプリケーションやCAD分野は、API との兼ね合いで動作が不安定になることがよくあります。

反面、MS Oficce などのビジネスアプリケーションの類など、それに比べればシビアでない分野のアプリケーションもあります。サポートの切れたXPから販売からずいぶん時間の経過した Windows 7にするか、Windows 8 にするかは、この辺の次女雨をよく考慮する必要もあります。

Windows 7 の XPモードについて

Windows 8 にはないWindows 7 (Professional、Enterprise、Ultimate エディションのみ)の特徴に、XPモード、という仮想化技術があります。簡単にいえば、Windwos 7 上で Windows XPを動かすというもので前述した互換モードとは全く異なります。

この場合は、XPでしか動作しないプログラムも確実に動作するメリットはありますが、XPのセキュリティサポート終了に伴い顕在化するセキュリティリスクは同じです。

Windows 7 上で動いているから大丈夫、という認識で XPのアプリケーションを使う目的でXPモードを目的にWindows 7を選択するのは誤りです。


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