メーカーのサポートページで、適合するOS、bit版のドライバが配布されていないので、Windows 7や 8 が使えないからパソコンを買い換えるしかないのか、というと、必ずしもそうとは言えないケースもあります。
例えば、Windows XP から Windows 8 32bit OSに入れ替える場合で、Windows 8用の32bitドライバが提供されておらず、Windows 7 32bit 用のドライバなら提供されているケース、ということはよくあります。
額面通りに受け取れば、Windows 8 ではなく、Windows 7 を購入した方が間違いない事になりますが、Windows 7 用として提供されていたドライバが、そのまま Windows 8 でも結構な割合で問題なく動作する場合もあります。
これは私の経験則ですが、Windows XPが搭載された複数のPCに Windows 8 を入れ替えた際、単純にドライバのインストーラーの互換モードでこける場合がままありました。
ドライバそのものの問題と言うよりも、インストーラープログラムの問題で、これを回避することでデバイスを問題なく認識、制御出来る場合があります。こちらで説明している互換モードを変更してドライバをインストールする方法を試してみて下さい。
インストールの際にマイクロソフト承認ドライバでない旨の警告が出るかも知れませんが、認証されているかいないかの、手続きの話しなので、問題なく普通に使える場合があります。
何れにせよ、これらはOSを購入してからの話しなので、事前にインターネットで調べて、自分と同じパソコン、ハードウェアで使えている人がいないか情報収集は必要です。
補足:ドライバの提供状況の確認は、機械が苦手な一般の方にはハードルが高いかもしれません。もし、動作するドライバの情報など詳細にレポートされている方がいた場合、そのOSがWindows 7なのか、8なのかで、どちらのOSを購入するかの判断の一助になりますし、逆に、どうしても動作しなさそうだとなると、最新OSがインストールされた確実に動作する安価なPCに買い換えた方が、結果的に時間や手間を考えたら得策という考え方も出来ます。
周辺機器の一例をお示しします。EPSON のドライバーページを例に見てみましょう。2002年 3月販売と古いPM-4000PX の場合、Windows 7/8 用の32/64bit ドライバがそれぞれ提供されていることが確認出来ます。
更に古いパラレル接続のレーザープリンタ LP-8200の場合を見てみると、こちらの最新ドライバは Windows VISTA までで、Windows 7、Windows 8 用のドライバは提供されていません。
以下は Google検索で見つけたエプソンのサポート情報ページですが、下のグラフには LP-8200は何れもサポート外となっています。
しかし Windows 7 64bit 付属のドライバで使えています。Windows 8 では確認していませんが、このようなケースもありますので、ネットで動作事例がないか、情報を集めるしかありません。
補足:ちなみにこの様なパラレル接続のハードウェアは、規格の古いデバイスであり、レガシーデバイスと呼ばれます。
パラレルポートなどのレガシーデバイスに接続された機器の場合、Windows XP のサポート終了に伴いPCを買い換える場合は注意が必要です。最近のパソコンでは、これらのレガシーデバイスは搭載されていませんので、ほぼ確実に物理的に接続する事が出来なくなります。
パソコンを買い換える場合は、別の方法を考える必要があります。一つの例として、パラレルポートをUSBに変換するという手段があります。ただ、必ずしも動作を保証するものではありませんので、情報収集は必要です。
もう一つの方法としては、プリントサーバーにして、LANに接続された全てのパソコンからプリンターを利用できるようにする方法です。
パソコン買い替えにあたっては、このようなレガシーデバイスにより物理的に接続できないケースもあるということと、このような変換コネクタや、ネットワークプリンタにするなどの代替手段があることも知っておくと良いと思います。
ただし、これらはいずれもメーカーのサポート内の話ではありませんし、機器固有の相性で問題が生じることがあることも理解しておく必要があります。
ここでは外部デバイスの例としてプリンターを例に Windows XP を Windows 7 や Windows 8 に入れ替えるにあたり、考えられる問題と対策について例を挙げましたが、次のページでは内臓デバイスについて、グラフィックを例に、遭遇するであろう考えられる問題と対策について説明します。